ANA、8月に北京行き再開 羽田―ソウル線は毎日運航
全日本空輸(ANA)は19日、8月8日から成田発北京行きの運航を約2年4カ月ぶりに再開すると発表した。羽田―金浦(ソウル)線も週2往復から毎日運航(週7往復)に増やす。中国当局による運航制限の緩和や、韓国線への観光需要の高まりを受けて運航規模を回復させる。
ANAは7月11日から北京発成田行きの運航を週1便体制で再開していたものの、成田発の往路は中国当局の許可が出ておらず貨物専用便としていた。このほど日本と中国の両当局間で調整を続けて認可されたため、往復を再開する。販売は21日から。往路は週1便で月曜日に運航するほか、復路も8月18日から増便して月曜日と木曜日の週2便で運航する。
羽田―金浦線は7月1日に再開し、現在は月曜日と金曜日の週2往復体制としている。これを8月1日から増便して毎日1往復とする。韓国政府は観光ビザの受け付けを6月に再開しており、旅行需要が高まっている。
国際線の2020年度計画に対する運航便数の割合である運航率は8月で37%、9月は34%になる。日本政府の出入国規制の緩和も徐々に進んでおり、ANAは旅行や海外赴任などの回復を見込んで運航規模を引き上げる。
日本航空(JAL)も19日、25日から羽田ー金浦線の往復運航を毎日に増便すると発表した。同社は6月末に再開して、現在は週2往復している。