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![]() 成田から欧州の各都市へ。私が「ウィーン経由の旅」を選択する理由の一つは、乗り継ぎがとても便利なことだ。オーストリア航空の52便で12時25分に成田を発ち、現地時間の16時10分にウィーンに到着。そこから、じつに67の都市に同日乗り継ぎができる。 世界地図を広げてみて、その理由がわかった。西欧・東欧を含めて、ウィーンはそのほぼ中央に位置する都市なのだ。ウィーンを中心に2時間ほどのフライトを想定した円を描いてみると、ヨーロッパのほとんどの都市がその円の中に収まってしまう。 待ち時間のないスムーズな乗り継ぎも魅力だ。乗り継ぎに必要な“最低時間”を示す「MCT(ミニマム・コネクション・タイム)」を見ると、ウィーン空港はヨーロッパ最短の25分。大都市にある巨大空港は就航路線数も多い代わりに、時間帯によっては発着便で混在し、それが“遅延”の原因になる。その点、ウィーンのようなコンパクトな規模の空港には、そうした混雑がない。だから最短25分という“神ワザ”的な乗り継ぎが可能になるのだ。 |
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![]() 成田からウィーンに向かう機内で、同乗する日本人ビジネスマンらと話すことがある。なぜオーストリア航空を選ぶのか、と。答えはもちろん、人によってそれぞれだが、乗り継ぎがスムーズという理由のほかにはこんな声が多い。 「客室乗務員の対応がいいですね。あまりベタベタせず、かといって必要なときにはちゃんと手を差し伸べてくれる。私は機内で仕事をしたいので、過不足のない適度なサービスがありがたい」 とくに後者の意見については、私も同感だ。オーストリア航空は、機内食づくりに強い“こだわり”を持っているように思う。 ![]() オーストリア航空が本拠を置くウィーンは、カフェ文化の発祥地でもある。そんな同社ならではの個性的な取り組みの一つが、ビジネスクラスで本場ウィーンの代表的なカフェメニュー10種類の中から好みのコーヒーを選べるというサービス。日本ではウィンナーコーヒーの名で呼ばれる「アインシュベナー」や、伝統ある「ウィンナーメランジュ」などを私はよく注文する。 パンを一つひとつ温めて出してくれるのも嬉しい。パンを温めるときの香ばしいかおりがキャビンに漂ってくると、本当に食欲がそそられる。カイザーロール、ライロール、ソフトロールなどの中から好きな物を選び、淹れたてのコーヒーといっしょに味わうのが、最近はフライト中の楽しみの一つになった。 |
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![]() 提供される機内食も、総じてレベルが高い。オーストリア航空はビジネスとエコノミーの 2クラス制で運航している。客室乗務員の一人は「私たちにとってはビジネスクラスが最 上級クラスですので、常にファーストクラスと同じような気持ちでサービスの提供を心が けています」と話していた。そして2006年秋からは、機内食サービスがさらに“進化”。 成田/ウィーンなどの長距離路線に、プロのシェフをフライトに乗務させるサービスを 開始したのだ。 「フライングシェフ」という同サービスでは、欧米で高級レストランやホテルを経営するDO&CO社のシェフがすべての便に乗務。微妙な温度調整が必要な機内のギャレーで、料理の最終仕上げと盛りつけを担当し、それを一皿ずつサービスするクルーたちにもきめ細かな指導を行う。 ![]() 「地上で調理された料理を機内であたため、盛りつけることによって機内食は完成します」と、先日のフライトで会ったシェフは私に言った。「その最後の仕上げで失敗してしまうと、せっかくの洗練された料理も台無しです。お客さまに100%完璧な料理を楽しんでいただくために、私たちはお客さまといっしょに空の旅に出るようになりました」 前述したカフェのサービスの際も、シェフが客席までやってきて自らサービスしているシーンを、ときどき見かけることがある。 |
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![]() この10月からは、和食・洋食ともにビジネスクラスのメニューが一新された。和食は日本料理長のつくる懐石和食コースが、洋食はDO&COのシェフによるフルコースメニューがラインアップされている。同社ホームページでは各メニューの内容を写真で公開し、出発前に事前に予約できる「AIMS」というサービスを実施しているので、これからフライトを予定している人は利用されるといいだろう。 「多くの人にとってフライト中の一番の楽しみは食事です。お米や素材の産地にもこだわり、空の上で最高の時間を過ごしていただけるメニューを完成させました」 ![]() そう話してくれたのは、和食を担当するANAケータリングサービス成田事業所の調理副部長・柏修氏だ。また同調理部長の吉倉福三氏は、日本人の好みにマッチした洋食メニューづくりについて、次のように語った。 「洋食メニューをプロデュースするDO&COのシェフは定期的に来日し、ANAケータリングサービスのシェフとともにキッチンで実際に調理しながら、素材を活かした調理、ソースの味に至るまで細かな調整を重ねます。そうして日本で入手できる素材や、日本人の好みに合う味・食材などのアドバイスを取り入れ、ヨーロッパの本場の技と日本人に合った味覚が融合した新しい洋食メニューの開発に生かしているのです」 ちなみにウィーン発成田行きのビジネスクラスの和食は、ウィーンの5つ星ホテル「グランド」の日本料理店「雲海」の厨房より届けられている。メニューを考案しているのは、日本人料理長の酒井浩氏だ。和食素材の限られたヨーロッパからの帰国便で、本物の懐石料理に出会う──私にとってそれは、心からホッとできるひとときでもある。 あくまでも“本物の味”を提供したい。オーストリア航空の機内食づくりには、私は常々そんな姿勢を感じてきた。現状に満足することなく常にチャレンジを繰り返す同社の取り組みがある限り、欧州各都市への旅に「ウィーン経由」を選択する利用者は、今後も間違いなく増え続けるだろう。 |
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オーストリア航空では2011年3月31日まで、成田発のビジネスクラス(C/D/Jクラス)往復利用で4つの中から選べる嬉しいプレゼントを用意している。 *指定地域から空港間の無料ハイヤーサービス(片道) プレゼントの詳細や応募方法については下記より。 |
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これまでルフトハンザ ドイツ航空、スイス インターナショナル エアラインズが旅行会社勤務者に提供してきた会員制サイトeXpertsに10月からオーストリア航空が参加。より多くの情報を提供できるようになった。3社の最新情報やサービス案内はもちろん、会員限定の優待情報など日々の業務にもプライベートにも見逃せないポータルサイトをぜひ活用したい。 |
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