HIS中間期は増収増益、純利益146%増に-震災影響も過去最高益

  • 2011年6月13日(月)
HIS代表取締役社長の平林朗氏

 エイチ・アイ・エス(HIS)は2011年10月期第2四半期(2010年11月1日~2011年4月30日)の連結業績で、売上高14.1%増の1759億2300万円、営業利益44.6%増の34億1500万円と増収増益を達成した。東日本大震災の影響はあったものの、羽田国際化、円高基調などで前年並みの海外送客数を維持し、平均単価も増額。また、長期為替予約の契約終了にともなう受取利息などの営業外収益が発生したほか、ハウステンボスも上半期として初めての営業黒字を計上するなどし、経常利益は117.7%増の43億4300万円となった。

 さらに当期純利益は、スカイマーク株などの投資有価証券を売却したことで投資有価証券売却益が31億8100万円発生し、146.0%増の45億7100万円を計上。売上高、経常利益、純利益ともに上半期としては過去最高となった。なお、通期の業績予想は修正しない。

 旅行事業では、インターネットを利用した旅行販売が全体的に好調に推移したほか、法人向け専用予約システムの本格稼動もあり法人、団体旅行も堅調に取り扱いを伸ばし、売上高は1690億4800万円を計上。原価率の改善や生産性効率を高めた営業展開を推進し、営業利益は39億800万円となった。また、今回の期首から初めて連結対象となるハウステンボスは運営コストの圧縮や入場者数の増加により売上高58億1400万円、営業利益2億4800万円となった。なお、震災の影響額は、日本からの海外旅行者数や新規予約、海外支店の取り扱う訪日旅行、ハウステンボス入場者など、3月から6月までの予約状況と比べて売上高ベースで118億円におよぶという。

 夏の旅行市場について同社代表取締役社長の平林朗氏は、「燃油サーチャージ上昇は懸念するが、夏休み自体の長期化や海外旅行することで節電につながるという意識が追い風になるのでは」との考えを示す。また、「節約志向により、例年に比べ行き先を安近短にシフトする一方で、滞在日数を延ばす傾向がある」と分析し、節約志向にあわせた商品造成やプロモーションを展開する方針だ。とりわけ、ファミリー層については、放射能漏れなどの問題で首都圏近郊でのプールや海、水遊びなどを懸念する傾向があるため、ビーチリゾート商品を充実させる。なお、客単価については滞在日数が延びても近場であれば例年と同水準になるとの予想だ。

 また、インバウンドについて、「震災直後はほぼゼロに使い状態」だったものの、各航空会社や宿泊施設が価格を下げたことや、中国の温家宝首相、韓国の李明博大統領来日で安心感が高まったことなどで、前年の70%から80%程度まで回復しているとみている。原発事故による新たな問題が発生しないことや節電による影響が発生しないことを前提に、国慶節には前年並みに回復すると期待する。


▽店舗の営業時間を繰り下げ、節電や社会の動きにあわせ

 HISでは7月1日から9月15日まで、関東の店舗営業時間を1時間繰り下げる予定だ。通常、午前10時から午後6時30分までだが、同期間中は午前11時から午後7時30分までとする。これは、節電対策と、多くの企業が終業時間を早める傾向にあるため消費者の利便性を考慮した。対象となる店舗は70から80店舗程度としており、ショッピングセンター内の店舗などは、そのテナントにあわせた営業時間とする。

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