GWの海外旅行、16.6%減の43万人予想−震災響くも間際予約に期待、JTB調査

  • 2011年4月19日(火)
 ジェイティービー(JTB)の調査によると、ゴールデンウィーク(GW)期間(4月24日〜5月4日出発)の海外旅行人数は東日本大震災の影響により、前年比16.6%減の43万1000人となる見込みだ。一方、海外旅行平均費用はGWの日並びのよさから長距離方面の旅行者が増加したことや、燃油サーチャージの引き上げにより、5.2%増の23万6000円と予測した。

 ツーリズム・マーケティング研究所が実施した、震災が消費や旅行に与える影響に関する調査によると、震災で「旅行を中止・延期した」が14%、「出張を中止、延期した」が4.8%だった。理由として「交通手段がなくなった・不便になったから」が40.0%、「世の中がなんとなく暗い、楽しめない気がするから」が27.1%となり、そのほか被災者に対する罪悪感などがあげられた。回答者居住地別にみると、震災について日常生活に影響はなかったとした回答者は首都圏で14.8%、中京圏で41.1%、関西圏で50.0%となり、西日本に近づくほど影響が少ないと感じている人が多いことから、JTBによると西日本からの旅行需要回復が期待できるという。

 一方、4月に入り、活発な経済活動が被災地への支援や震災からの復興につながるという意識が広がりつつあり、間際予約が増加。JTBによると例年に比べ間際予約が増加しており、なかでも国内旅行の予約が多く、今後の状況次第では予想を上ぶれする可能性もあるという。JTBをはじめ旅行会社各社も国内旅行、海外旅行ともにGWの間際予約商品を発売し、需要の取り込みをはかっており、間際予約増に期待がかかる。

 方面別では、震災の影響による旅行の取消しや延期が発生し、全方面で昨年を下回った。GWの日並びのよさから欧州や北米などの長距離方面が人気で、特に人気が高い欧州は3.2%減と減少幅も少ない見込み。JTBによると、長距離方面は日数が長くGWなどの長期休暇に予約が集中しやすいため、早期予約の傾向がある。今回の震災で予約取消したケースも少なくないが、欧州などの人気方面では予定通り旅行する場合も多いという。

 近距離方面は震災後の不安や旅行自粛の雰囲気も影響し、予約が増加する3月以降に予約者が伸びなかった。しかし、震災からの復興が進むにつれ、近距離で旅行費用の安いアジアやグアム、サイパンなどへの間際予約が増加しているという。



 国内旅行は、旅行人数は27.8%減の1565万9000人で、旅行平均費用も3.0%減の3万5000円と減少する見込みだ。震災の影響で予約の取消しや延期が発生したが、GWが近づくにつれ旅行への需要が高まり、間際予約が増加。震災の影響が比較的軽い西日本方面が人気だという。震災を契機に離れて住む友人や親族と会う気持ちも高まりつつあることから、GWを利用した帰省や家族、友人を訪問する旅行が増えると予想する。

 出発日のピークは、ルックJTBの予約状況からグアム・サイパン方面が4月28日、ハワイが4月29日、欧州やアメリカは4月30日、近隣のアジアは4月29日から5月1日出発とピークが分散しており、4月28日から5月1日までなだらかにピークが続く。ハワイでは5月3日や6日、アジアでは5月3日や4日の出発も目立つという。国内旅行では3日の宿泊が最も多く、5月4日、4月29日が次いで多い。

 なお、調査はツーリズム・マーケティング研究所が2011年4月8日から12日の間、首都圏や中京圏、関西圏に居住する20歳から69歳までの男女500名に実施したインターネットのアンケートや、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況や業界動向から推計したもの。
エルアルイスラエル航空

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