全日空の国際線新エコノミー機内食-子供向けでデコ弁も

  • 2013年10月31日

 全日空(NH)は10月24日、機内食の刷新を発表した。国際線のエコノミークラスを中心に、新メニューを導入。国際線ネットワークを強化する中で、「選ばれる航空会社になる」ためにサービスの強化をはかる考えだ。10月30日に発表した次期中期経営戦略の方向性でも、「フルサービスキャリアとして、プロダクト&サービスによる差別化をさらに推進」するとしている。

 今回の刷新では、顧客目線を考慮したメニューの設定や、子ども用機内食の増強、外部パートナーシェフとのコラボレーションメニューの提供など、さまざまな施策をおこなっている。10月24日の機内食発表会から、NHの新しい機内食を写真で紹介する。

  • 新しい国際線エコノミークラスの機内食は12月から登場。子供向け機内食も新たに用意した

    国際線エコノミーの機内食を刷新

  • NHは8月にFacebook上で機内食総選挙を実施。乗客が選んだメニューを機内食に投入する。また、社内でもアンケートを取り、「グループ社員おすすめメニュー」も設定した

    乗客からの意見を反映

  • Facebook投票第1位の和食は「駿河湾産 釜揚げしらす御膳」。試食では、しらすはぱさぱさしておらず、ふっくらしっとりしていると高評価だった。12月に北米・欧州線の和食としてメニューに加わる

    Facebook投票第1位の和食

  • Facebook投票第1位の洋食は「コトコト煮込んだ赤ワインのハッシュドビーフ」。14年2月から北米・欧州線に投入される。総選挙は600名から応募があったという

    Facebook投票第1位の洋食

  • 社員おすすめ第1位の「とろーりチーズのANA'sハンバーグドリア」。温めなおしても肉のジューシーさを失わないよう工夫をこらしたという。12月に北米・欧州線で登場

    社員投票第1位の洋食

  • 子供向け機内食は、実際に子育てをしているシェフたち4名のチームが開発。「食育」「デコ弁」にこだわった。試食した子どもからは「美味しい」の声も

    子供向け機内食

  • おもちゃ付きのお菓子を用意し、子どもが遊べるようにしたほか、トレーのマットをクイズ付きにするなど工夫。隣に座る親がゆっくり食べられるようにしたという。メニューは3ヶ月毎に刷新する

    子供向け機内食

  • 雪だるまの形をしたごはん。帽子はソーセージ。目の形にもこだわり、親しみやすさを演出した。また、カレーはさまざまな野菜を入れたほか、練乳を加えてマイルドにしたという

    デコ弁

  • ハンバーグにはハートの形をかたどったチーズをのせ、子どもが楽しんで食べられるよう工夫をした。なお、子供向け機内食は羽田、成田発の全路線、全クラスで提供する。事前の予約が必要だ

    デコ弁

  • プレミアムエコノミーにビジネスクラスの日本酒、デザートや麺類が登場。ミニそばは北米線、ミニラーメンは欧州線限定だ

    プレミアムエコノミーに追加

  • 試食会では栗のムースとフルーツロールケーキが供された。栗のムースにはパッションフルーツのジュレを入れてアクセントをつけている

    プレミアムエコノミーのデザート

  • 機内食に初めて精進懐石を設定。THE CONNOISSEUR(ザ・コノシュアーズ)」の精進懐石「らかん亭」のメニューで、北米・欧州路線のファーストクラスで提供する

    ファーストクラスで精進懐石を提供