フィンエアー、A350で羽田デイリー運航、リクライニングしないビジネスクラスとは?

  • 2022年11月2日

 フィンエアー(AY)は10月31日、デイリー運航の羽田/ヘルシンキ線を新規開設した。就航当日はAYのマーケットマネジメント担当バイスプレジデントのミッコ・トゥルティアイネン氏が10月30日ヘルシンキ発の初便で来日し、就航セレモニーが執り行われた。

就航セレモニーは羽田空港の149番搭乗口で行われた

 AYでは2020年3月より羽田就航を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期を余儀なくされた。挨拶に立ったAY日本支社長の永原範昭氏は「羽田空港に便を持つことは航空会社にとって本当に価値のあること。長年熱望し、やっと今日の日を迎えた」と喜びを語った。

 羽田発のAY62便は21時55分発、翌4時25分ヘルシンキ着。ヘルシンキ発のAY61便は17時55分発、翌14時25分羽田着。現在はロシア上空を飛行できないため、飛行時間は以前よりも長くかかるものの、ほとんどのヨーロッパの都市に午前中に到着するスケジュールとなっている。永原氏は「AYは来年創業100年を迎え、日本就航も40年を迎える。日本マーケットへの思いはどこの航空会社よりも強い。共同事業のパートナーとともに、快適で利便性の高いサービスを提供し続けていきたい」と意欲を示した。

 AYでは今年2月より長距離路線の座席を段階的にリニューアルしている。現在A350が6機、A330が4機の計10機を改装済みで、2023年中にA350が18機、A330が8機の計26機の改装を完了し、全ての長距離路線に新仕様機を導入する予定だ。羽田線には新仕様の座席を搭載したA350が就航する。

※写真をクリックすると詳細キャプションが表示されます。

  • 就航当日、AYカウンターでチェックインする搭乗者ら

    羽田空港のAYカウンター

  • スタイリッシュなフィンエアーのロゴが出迎える

    A350搭乗口

  • ビジネスクラスは43席で1-2-1の配列(フィンエアー提供(撮影:Charlie FURUSHO))

    ビジネスクラス

  • コリンズ社製の「AirLounge(エアラウンジ)」シートはパーソナルスペースを確保するシェルデザイン

    ビジネスクラス

  • スクリーンは18インチ。大型のサイドテーブルと可動式のテーブルを備える

    ビジネスクラス

  • サイドテーブルの下に各種操作のボタンが設置されている

    ビジネスクラス

  • 中央の2列は大きなパテーションで仕切られ、プライベートな空間が保たれる

    ビジネスクラス

  • ゆったりとした足元スペース。PC用電源も備えている

    ビジネスクラス

  • フットレストを水平にすると、シートをリクライニングせずにレイフラットベッドに

    ビジネスクラス

  • マリメッコのアメニティポーチ。デザインは8種類ある。ノイズキャンセリングヘッドホンはBOSE社製

    ビジネスクラス

  • プレミアムエコノミーは24席で、2-4-2の配列

    プレミアムエコノミー

  • 肘掛けにはPC用電源とUSB Type-Aポートが備えられている

    プレミアムエコノミー

  • テーブルは座席のサイドから引き出す。シートピッチはエコノミークラスよりも17.8cm長い96.5cm

    プレミアムエコノミー

  • 特製ネックピローとブランケットはマリメッコの「スタッカート」柄

    プレミアムエコノミー

  • レッグレストが脚全体をサポートしてくれる

    プレミアムエコノミー

  • エコノミークラスは211席で、3-3-3の配列

    エコノミークラス

  • シート幅はエコノミークラスでは最も広い46cm

    エコノミークラス

  • シートピッチは78.7cm

    エコノミークラス

  • 新規納入のA350とA330では12インチのタッチスクリーンを搭載

    エコノミークラス

  • AYマーケットマネジメント担当バイスプレジデントのミッコ・トゥルティアイネン氏

    就航セレモニー