【コラム】ホテルは社会資本となれるか

アカデミアからの提言

京都大学の高山佳奈子教授から「ホテル利用学」と銘打った報告書をご寄贈頂きました。これは、高山教授が研究代表者を務める「京都大学ホテル利用学研究会」が今年3月に発行したものです。今回は報告書の中の「ホテル利用と人権保護の諸側面(第6章/高山教授著)」の内容からご紹介します。これまでホテル利用の主体の中心は観光旅行者・出張者と供給側のホテル・観光事業者であったが、感染症対策に伴い、これまでとは違う利用形態が発生或いは発生の可能性が有ると言う事実と想定を前提に、試論が展開されています。報告書の中には、それ...