2020年を総括 Visaのタッチ決済、国内における普及が急速に拡大

~日常利用におけるさまざまなシーンでの決済が可能に~/プレスリリース転載

2020年は、コロナ禍に伴い、日常生活に大きな変化がもたらされ、新しい生活様式へのシフトの中、決済に関する人々の意識にも変化が現れていることが調査[1]からもうかがえます。緊急事態宣言後には、「現金を取り扱う回数を減らし、できるだけキャッシュレスにした」と回答した人は3割、また「今後もキャッシュレス決済の利用を増やしていきたい」と回答した人は9割超にも上っています。

キャッシュレス決済は、これまでもインバウンド消費やキャッシュレス・消費者還元事業を追い風に拡大してきましたが、コロナ禍により、より安心な決済環境、とりわけ「非接触決済」に関する消費者の関心が高まってきているといえます。決済にかかる時間が現金の約半分[2]で、スピーディーかつ、カードの受け渡し不要で、リーダーにかざすだけで決済が可能なVisaのタッチ決済は、まさに新しい生活様式の中で、安心・安全かつ高い利便性を提供できる決済手段と考えています。調査結果[3]でも、Visaのタッチ決済について魅力に感じることとして、「現金やカードを手渡さずに済むので、清潔」と回答している人が4割にのぼっており、環境が変化する中での決済方法として、Visaのタッチ決済の特徴が評価されていることがわかります。

日本で急速な拡大を見せているVisaのタッチ決済ですが、世界の多くの国と地域では、すでに交通分野を含む日常生活で一般的に利用されています。

〇世界におけるVisaのタッチ決済の普及状況
Visaのタッチ決済は、全世界で広がりを見せています。世界200の国と地域で利用が可能で、現在全世界のVisaの対面決済に占めるVisaのタッチ決済の比率は、43%[4]となっています。同比率が90%[4]を超えている国には、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、スペイン、ハンガリー、ポーランド、チェコ、ルーマニア、スロベニア、ギリシャ、ジョージア、ロシアがあり、英国、オランダ、カナダ、台湾などでは、すでに60%[4]を超えています。

さらに、日常生活の移動の要である公共交通機関での導入も拡がっており、現在Visaでは、約500のプロジェクトに参画しています。すでに世界各地の280以上の公共交通機関でVisaのタッチ決済が導入され、2019年だけでも、62の都市で受け入れが開始となるなど、普及は加速しています。

当初は、ロンドン、ニューヨーク、シンガポールといった国際観光・ビジネス都市でVisaのタッチ決済が導入されましたが、最近では、エディンバラ(英国)、マンチェスター(英国)といった地方都市にも拡がりを見せており、日常利用への波及が見られます。

〇Visaのタッチ決済普及のカギと日本における普及状況
各国・地域の特性はあるものの、世界でのVisaのタッチ決済の普及状況の背景として、利用する側および利用される側におけるいくつかの要因が普及の加速を促していることがわかります。まず、①Visaのタッチ決済対応カードの発行が増加し、消費者の皆さまにお持ちいただくこと、次に②日常的に利用する店舗で利用可能になり対応の端末が整備されること、さらに、③公共交通機関でも導入されることなどがあげられます。これらの要素が日本でも整いつつあることから、今後日本においてもVisaのタッチ決済の普及が加速することが期待されます。

Visaの国内のVisaのタッチ決済対応カードの発行は、9月末時点で3,230万枚[5]となり、前年同月比で約2.3倍と躍進しました。利用可能な加盟店も、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ファストフード店や飲食店など日常利用の店舗に加え、百貨店、商業施設、空港などにも拡大し、対応端末の設置数は、9月末時点で昨年同月比の3.2倍[6]となっています。特に日常利用の店舗での取引件数の急速に増加し、9月時点の昨年同月比で、スーパーマーケットは約30倍[4]、コンビニエンスストアでは約8倍[4]となっています。

今年は日本で初めて公共交通機関でも導入され、7月には茨城交通、9月には岩手県北バス 、10月には福島交通および会津バスでVisaのタッチ決済の受け入れが開始されました。さらに、11月には、京都丹後鉄道でも利用可能となり、高速バスなどの固定運賃だけではなく、距離に応じて金額が変わる距離制運賃の決済にも対応が可能となりました。Visaのタッチ決済対応カード一枚で、お買い物、公共交通機関での移動を行うことができ、日常生活における利便性が大きく向上されると考えます。

さらに、Visaのタッチ決済は、福岡市実証実験フルサポート事業『観光・交通テック』 に採択され、乗り放題企画きっぷなど新たな乗車券販売方法を検証するプロジェクトを実施する予定になっており、今後多様な公共交通機関での展開が期待されます。

Visaでは、シンプルでスピーディーかつ、安心・安全な決済方法であるVisaのタッチ決済をより多くの消費者の皆さまにご利用いただけるよう、対応カード発行ならびに利用可能な加盟店の拡大に注力してまいります。また、Visaのタッチ家決済普及拡大を通じて、引き続き日本政府の目指すキャッシュレス化の目標達成に貢献できるよう努めてまいります。

[1]:2020年6月マイナビニュース調査
[2]:M-Theory, 2016 年(Visa委託調査): 秒数は原則金額確定からレシート受渡までの時間、一部サインあり取引を含む
[3]:マクロミル2020年9月(Visa委託調査)
[4]:2020年9月末時点、VisaNet
[5]:発行会社からの報告ベース
[6]:加盟店管理会社からの報告による

〇Visaのタッチ決済に関する情報および利用可能な加盟店についてはこちらをご参照ください。
https://www.visa.co.jp/pay-with-visa/featured-technologies/contactless.html

〇2020年に発表したVisaのタッチ決済に関するニュースは、以下をご参照ください。
2月18日:5社カードにおける非接触決済を導入
https://www.visa.co.jp/about-visa/newsroom/press-releases/nr-jp-200218.html

3月26日 :「Visa LINE Payクレジットカード」のお申込みについてのお知らせ
https://www.visa.co.jp/about-visa/newsroom/press-releases/nr-jp-200326.html

4月13日 :コカ・コーラの「マルチマネー対応自動販売機」でVisa・Mastercard・JCB・American Expressのタッチ決済(コンタクトレス決済)サービスに対応
https://www.visa.co.jp/about-visa/newsroom/press-releases/nr-jp-200413.html

7月7日:Fitbit Pay が Sony Bank WALLET と連携し日本で利用可能に
https://www.visa.co.jp/about-visa/newsroom/press-releases/nr-jp-200707.html

7月20日:【Visa Blog】タッチ決済による乗車が普及
https://www.visa.co.jp/about-visa/newsroom/press-releases/nr-jp-200720.html

7月21日:日本で初めて公共交通機関の車内にVisaのタッチ決済を導入!
https://www.visa.co.jp/about-visa/newsroom/press-releases/nr-jp-200721.html

8月6日:Visa、新TV-CMの放映を8月7日より開始
https://www.visa.co.jp/about-visa/newsroom/press-releases/nr-jp-200806.html

10月22日:VisaのTap to Phone、 世界の店舗の決済を大きく変える
https://www.visa.co.jp/about-visa/newsroom/press-releases/nr-jp-201022.html

11月20日:日本で初めて鉄道にVisaのタッチ決済を導入!
https://www.visa.co.jp/about-visa/newsroom/press-releases/nr-jp-201120.html

Visaについて
Visaは、電子決済の世界的リーダーです。Visaのミッションは、最も革新的で信頼性が高く安全な決済ネットワークで世界を結び、個人や企業、そして経済の繁栄に貢献することです。Visaが保有する最先端の グローバルなプロセシングネットワークであるVisaNetは、毎秒65,000件を超す取引を処理することができ、世界中に安全かつ信頼のおける電子決済を提供します。デバイスにかかわらず、誰でもどこでも利用できるデジタル・コマースの急速な発展を目指し、Visaは常にイノベーションの追求に邁進しています。世界がアナログからデジタルに移行しつつある今、Visaは自社のブランド、商品、人材、ネットワーク、および企業スケールを活かして商取引の未来を形作っていきます。

詳しくは https://usa.visa.com/about-visa/our_business.html (英語サイト)または www.visa.co.jp (日本語サイト)をご覧ください。