アラスカ航空1〜3月、ボーイング事故で最終赤字200億円
【ニューヨーク=弓真名】米アラスカ航空が18日発表した2024年1〜3月期決算は、最終損益が1億3200万ドル(約200億円)の赤字(前年同期は1億4200万ドルの赤字)となった。1月のボーイング機の事故とそれに伴う一時的な運航停止による損失が響いた。
売上高は2%増の22億3200万ドルだった。主力の旅客収入は1%増の20億400万ドル。
1月上旬、同社が運航していたボーイング製の小型機「737MAX9」の非常口を覆うパネルが飛行中に吹き飛ぶ事故があった。同型機の運航をおよそ3週間停止した影響で業績が悪化した。
営業損益は1億6600万ドルの赤字となった。アラスカはボーイングからの補償金として1億6200万ドルを受けとった。事故による損失がなければ、調整後の税引き前利益として500万ドルの黒字を計上する見込みだったとしている。
事故の影響を受けながらも、同社は今後業績が回復すると見込んでいる。18日の決算説明会でアラスカ幹部は「モノよりも体験に支出する傾向は続いている」とし、旅行需要の堅調さを強調した。24年12月期通期の1株利益は3.25〜5.25ドル(前期の希薄化後1株利益は1.83ドル)になるとしている。