ハイアットがメキシコにオープンした、オールインクルーシブ&大人専用のリゾートホテル「ビビッド」とは

ビビッド

Hyatt Vivid

  • ハイアットの大人専用の新ブランド「ビビッド(Vivid)」の1号店がメキシコのカンクンでオープンした。
  • このオールインクルーシブなリゾートホテルには400のスイートルームがあって、1人1泊194ドル(約2万9000円)からとなっている。
  • 需要が高まる中、大手ホテルはオールインクルーシブのポートフォリオを急速に拡大している。

メキシコのカンクンに必要なものは何か? ハイアットの新ブランド「ビビッド」によると、それはオールインクルーシブなリゾートホテルだ。

旅行代金にホテル内での食事やドリンク、プールなどのリラクゼーション施設やアクティビティの料金がほぼ含まれているオールインクルーシブなリゾートホテルが今、脚光を浴びている。ヒルトンは2月、こうした施設が同社の2023年の「成長のカタリスト」の1つだったと明かしている。同社の最新のトレンド・レポートによると、オールインクルーシブの宿泊施設の団体予約は、2023年上半期に前年同期比で「2ケタ増」となった。

需要が高まる中、大手ホテルはオールインクルーシブのポートフォリオを急速に拡大している。

ハイアットにとっては、これは新ブランドの立ち上げを意味する。

4月1日、ハイアットはカンクンに「ハイアット・ビビッド」の1号店をオープンした。400のスイートルームがあるこのオールインクルーシブなリゾートは、子ども不可だ。


ヒルトン同様、ハイアットも飲み放題のドリンクやストレスのないプールサイドでの寛ぎ時間に対する旅行者の関心が高まっていることに気付いた

プール

Hyatt Vivid

2月下旬、ハイアットはアップル・レジャー・グループのオールインクルーシブ・リゾートの2024年第1四半期の予約件数が、前の年の同じ時期に比べて11%増加したと報告した。ハイアットは2021年8月、アップル・レジャー・グループとその施設(人気の高い「シークレット・リゾート」チェーンを含む)を買収している。

これだけの話題性を考えれば、ハイアットがオールインクルーシブ・ブランドを新しい「ハイアット・ビビッド」を含め、10ブランドに増やしたのも不思議ではない。

カンクンですでに牙城を築いているハイアット

プール

Hyatt Vivid

大人専用の「ハイアット・ジラーラ(Hyatt Zilara)」と家族向けの「ハイアット・ジーバ(Hyatt Ziva)」はいずれも新しい「ハイアット・ビビッド・グランド・アイランド」から車で20分以内にある。3つともオールインクルーシブなリゾートホテルだ。

ただ、ビビッドは少し違う。確かに大人専用のリゾートホテルだが、ハイアットによれば、オールインクルーシブ・バケーションを初めて利用する旅行者のために、「カジュアルな雰囲気を好む人 」向けにデザインされた施設でもある。

ハイアット・ビビッド・グランド・アイランドの高層ビルには、1人1泊約194ドルから滞在できるスイートルームが400室ある

客室

最も手頃なジュニア・スイート。

Hyatt Vivid

近くのジラーラと比べると、ハイアット・ビビッド・グランド・アイランドの方が手頃な価格設定となっている。

例えば、9月上旬の平日に宿泊する場合、ビビッドの標準料金は2人で約390ドルだ。同じ条件でジラーラに宿泊する場合、これよりも250ドル高い。

全ての客室(広さ約53~340平方メートル)には洗面台2つ、海またはゴルフコースが見える家具付きバルコニーといった設備がある

客室

バンテージ・クラブ・マスター・スイート。

Hyatt Vivid

どの客室にもオールインクルーシブ・リゾートで最も重要なビールとミニバーが用意されている(水や炭酸飲料も)。

もっと贅沢に過ごしたい?

最上級の「バンテージ・クラブ」スイートならピローメニュー(好きな枕が選べる)やバスタブ、エスプレッソマシン、プライベートラウンジの利用が可能だ。その中でも一番広いスイートルームは1人1泊約966ドルからだ。

正直になろう… オールインクルーシブ・リゾートのファンの多くは、オールインクルーシブ・ドリンクが大好きだ

プール

Hyatt Vivid

ハイアット・ビビッドでは、客はメスカル・テイスティングを申し込んだり、屋上のプールサイドにあるバーを含む施設内6カ所のバーでアルコールを楽しむことができる。

お酒以外にも、別のプールサイドでセビーチェを食べたり、水中サイクリングのクラスで汗を流したり、バスで10分のエネア・ビーチ・クラブに行くこともできる。このクラブはビビッドと、ハイアットが次にオープンするドリーム・グランド・アイランドの宿泊者専用だ。

もっと健康的に過ごしたければ、施設内の陶芸教室や絵画教室に申し込むこともできる。

メキシコに来たら、メキシコ料理を食べよう… ただ、ここならイタリア料理、フランス料理、地中海料理、日本料理も楽しめる

ガレリア・インターナショナル・カフェ

このホテルのメイン・ビュッフェ「ガレリア・インターナショナル・カフェ」

Hyatt Vivid

ハイアット・ビビッド・グランド・アイランドには11のダイニングがある(メキシコ料理のレストラン、フードトラックを含む)。

ただ、イタリアン、メキシカン、フレンチのレストランはアラカルトだ。

この新しいリゾートのユニークなプログラム —— ハイアットによれば、交流を促すようにデザインされている —— は一部の人々を魅了するだろう

ハンモック

Hyatt Vivid

ただ、この新ブランドは同じように人気の高いライバルたちとの厳しい競争に直面しようとしている。

需要の高まりを受け、マリオットは現在、カリブ海とラテンアメリカに18のオールインクルーシブ・リゾートを計画中(リッツ・カールトンの2つ目も含まれる)だと2月に発表した。

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