訪日体験型観光、北海道で30年に1兆円超 政投銀試算
日本政策投資銀行北海道支店は、自然や文化体験ができるアドベンチャートラベル(AT)のインバウンド(訪日外国人)による北海道への経済効果を試算した。2025年までにATによる観光収入は531億円、30年までに1兆590億円となる。30年時点の観光収入全体も2兆1530億円と18年度実績比4.3倍に増える。うちAT分が半分を占めると見込む。
AT旅行者数は25年に16万人、30年には320万人と予測する。30年時点で北海道全体の訪日者数約1014万人のうち3割超を占める水準まで増える。18年度実績は北海道全体の訪日者数が約312万人だった。
AT旅行者の人数と消費額単価から算出した消費額を地域別にみると、東アジアが30年に7622億円と25年(381億円)比で20倍に拡大する。滞在期間が比較的短く、家族連れといった幅広い年代で楽しめる文化体験などの需要が高い。欧米豪は長期間・少人数がメインで、アウトドアや特別な体験価値を提供する必要があるという。
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