中部空港社長「訪日客回復へ地上職員確保を」
中部圏社会経済研究所(名古屋市)は26日、中部国際空港(愛知県常滑市)で地域の航空業界に関する講演会を開いた。同空港の犬塚力社長は関西や福岡など他空港よりインバウンド(訪日外国人)の回復が遅れている現状に言及。背景として中国人客が戻りきっていないことに加え、空港業務などを担う地上職員の人手不足を指摘した。
犬塚社長は「インバウンドに選ばれる地域になることが重要だ。今までの空港の枠を越えて発信していきたい」と述べ、中部の魅力向上や路線回復のための地上人員確保の必要性を訴えた。
講演会には空港の地上業務を担うグランドハンドリング(グラハン)各社でつくる空港グランドハンドリング協会の小山田亜希子会長(ANAエアポートサービス社長)も登壇。待遇改善のほか、セルフチェックイン機の導入などによる省人化を提言した。