福井県、24年度の新組織体制を発表 インバウンドに力
福井県は21日、2024年度の県庁組織の改正と人事異動を発表した。観光誘客課内に「インバウンド(訪日外国人)推進室」を新設し、海外の業務経験がある松石健司氏を室長に据えた。16日に北陸新幹線が県内で開業し、観光誘客の好機とみて営業活動を強化する。
同室の副部長には全日本空輸(ANA)グループから入庁した七戸泰子氏を起用した。杉本達治知事は21日の記者会見で「松石さんは海外経験が豊富で、七戸さんもインバウンド向けを得意としている」と述べ、海外の知見を生かしたアプローチを期待した。
観光庁の23年の宿泊旅行統計調査では、福井県のインバウンド宿泊者数は約6万3800人で全国46位だった。杉本知事は年間40万人を目標に掲げており、「キャッシュレス化や免税店の整備も進めた。潜在力はあるはずだ」と強調した。
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