MROジャパン、リース航空機の返却整備でSFJと連携
那覇空港を拠点に航空機整備を行うMROジャパン(MJP、那覇市)と北九州空港を本拠地とするスターフライヤー(SFJ)は、SFJがリースした航空機を返却する際の整備で連携する。両社は12日、整備事業を請け負う確認書を交わした。MJPは格納庫を使用する大がかりな整備に関し、2022年に欧州航空安全庁(EASA)の認証を国内で初めて取得していた。今後リース機の返却整備ビジネスを本格化させる。
請け負う期間は24年度から2年間。SFJのエアバスA320型機の返却整備と、2年に1度の「重整備」と呼ばれる点検・修復作業を行う。
24年度は11月から約4カ月かけ、12年間使用したリース機1機の返却整備を行うほか、約1カ月かかる重整備も1機実施する。25年度については今後詰める。
同社は新型コロナウイルス禍で航空機を海外に運び出せなかった際、特例としてエアバスA320型機3機のリース返却整備を請け負った実績を持つという。MJPの高橋隆司社長は「国内で培った整備力が武器。完了の期日を守ることで、海外のエアラインからの依頼が来る可能性も高まるはずだ」と意気込みを語った。