JAL、ベア1万2000円回答 1992年以降で最大
日本航空(JAL)は8日、2024年の春季労使交渉で4月からグループ平均で約6%の賃上げをすると労働組合に回答した。基本給を一律で底上げするベースアップ(ベア)は月額1万2000円(平均で約4%)とする。前年の月額7000円から大幅に引き上げ、1992年以降で最大となる。
一時...
賃上げは賃金水準を一律に引き上げるベースアップと、勤続年数が上がるごとに増える定期昇給からなる。2014年春季労使交渉(春闘)から政府が産業界に対し賃上げを求める「官製春闘」が始まった。産業界では正社員間でも賃金要求に差をつける「脱一律」の動きが広がる。年功序列モデルが崩れ、生産性向上のために成果や役割に応じて賃金に差をつける流れが強まり、一律での賃上げ要求の意義は薄れている。