2月の宿泊稼働、宮崎が2年連続全国首位 キャンプ効果で
九州経済調査協会が7日発表した2月の宿泊稼働指数は、宮崎県が74.5と2年連続で全国首位だった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表のキャンプが行われた前年同月からは10.2ポイント低下したものの、プロ野球チームのキャンプ見学を目的とした宿泊客が増加したことが寄与した。
宮崎ではキャンプのほか、インバウンド(訪日外国人)客のゴルフ需要も取り込み、2019年と20年に2月の宿泊稼働指数が全国最高だった。21年と22年は新型コロナウイルス禍の影響を受けたものの、23年には首位に返り咲いた。
他県をみると、大分では韓国を中心としたインバウンドの増加により67.8と全国3位だった。沖縄も宮崎と同様の理由から65.4と4位に入った。
九州7県全体の指数は、前年同月比14.8ポイント低下の59.3だった。22年10月に始まった政府の観光促進策「全国旅行支援」による押し上げの反動が続いている。