訪日客の滞在日数、長期滞在の割合1位は東北 民間調査
日本政策投資銀行と日本交通公社による訪日外国人(インバウンド)の意向調査(2023年度)で、2週間以上の長期滞在の割合が東北は15.7%と全国を10地域区分した中で最も高かった。全国平均(9%)を上回る。ウインタースポーツや温泉、史跡・歴史的建造物の見物を目的とした旅行者が多く、長期滞在になる傾向にあるという。
旅行1回あたりにかかる支出金額も東北訪問者は他地域と比較すると高い傾向にある。30万円以上と回答した割合は5割弱と4割弱の首都圏や関西よりも多い。ただ、課題もある。東北の認知度は39.4%、訪問意欲は13.4%にとどまっており、ともに全国10地域区分の中で8番目だった。政投銀の担当者は「言語や決済など受け入れ体制の整備が必要」と分析する。
調査会社のインテージリサーチ(東京都東久留米市)やDBJデジタルソリューションズ(同・千代田)と共同で23年7月6〜14日にインターネットで調査を実施した。アジアと欧米豪の12カ国・地域の海外旅行経験者7414人から回答を得た。
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