フィンランド政観、2024年にフィンランドでするべき9つのことを発表
5. リジェネラティブ(再生可能)な旅を促進するホテルに宿泊し、自然保護ホリデーに参加する
ヌークシオ国立公園の中心にあるホテル「Haltia Lake Lodge(ハルティア・レイク・ロッジ)」は、旅行者が生物多様性の保全に携わることのできる貴重な体験を提供しており、Visit Finlandの「サステイナブル・トラベル・フィンランド賞」と「2022年ベスト・サステイナブル・ホテル・イン・ヨーロッパ賞」を受賞。24年夏には、初めてグループ向けに、地球環境に配慮した「自然保護ホリデー」を提供する予定で、外来植物の蔓延を防いだり、草原を再生させたりといった活動が実施される。
ラップランドを拠点とするWild Out社では、ツアー参加者を森に案内し、焚き火で昼食をとったり、巣箱を作ったりして、地域社会を支援している。
6. サウナの熱気の中で世間話を楽しむ
人口560万人のフィンランドには、300万を超えるサウナが存在する。サウナ文化はユネスコの世界遺産に登録されており、訪れる人々は静けさと深いリラクゼーションを楽しむことができる。
Tampere(タンペレ)から1時間ほどの距離にあるMänttä(メンッタ)には、世界で唯一の格調高いアートサウナがある。丸太で組まれた手作りのLonna Sauna(ロンナ・サウナ)は、ヘルシンキ中心部前の島にあり、公共のボートで訪れることができる。
最北の公共サウナ、Arctic Sauna World(アークティック・サウナ・ワールド)は、北極圏の北、聖なる Jerisjärvi(イェリスヤルヴィ)湖のほとりにあり、Ylläs-Pallas(ユッラス・パラス)国立公園でのハイキングの後に入って至福のひとときを過ごすことができる。
7.首都ヘルシンキで愛を祝う
首都Helsinki(ヘルシンキ)は、世界有数のLGBTQ+フレンドリーな都市として知られる。毎年10万人以上が参加する「ヘルシンキ・ゲイ・プライド・フェスティバル」では1週間にわたってカルチャーイベント、パーティー、デモンストレーション、展示会などが開催され、街全体が虹色に染まる。
LGBTQ+の観光客のためのアクティビティは、年に一度のプライド・フェスティルだけにとどまらず、ヘルシンキのホテルの中には、世界的に著名なゲイアーティスト、トム・オブ・フィンランドが描いたデザインのベッドリネンを使用している施設もあり、そのベッドリネンは、お土産として購入することもできる。
最近リニューアルオープンしたDTMは、北欧最大のゲイクラブで、あらゆる性的少数者を歓迎するナイトライフを楽しむことができる。
8. ヨーロッパ最後の荒野で野生動物を観察し、写真撮影を楽しむ
トナカイはラップランドでよく見かける動物で、夏の間は自由に歩き回り、時折道路を横断して、フィンラン ドでは珍しい渋滞を引き起こすことがある。手つかずの美しい風景には、オオカミ、オオヤマネコ、ワシ、ツル、白鳥など、多くの野生動物や野鳥が生息しており、5月の初めから9月頃までは熊を観察することもできる。
自然観察を目的としたツアーは多くあるが、フィンランドにはサウナの熱気の中から野生動物を観察することができるユニークなツアーがあり、「Hossan Karhut’s Bear Sauna Safari(ホッサン・カルフートのベア・サウナ・サファリ)」では、サウナでくつろぎながら窓越しにクマやその他の野生動物を観察することができる。
9. 氷上釣り、氷上クルーズ、氷のホテルに宿泊
湖水地方では、凍った湖で1月から3月にかけて穴釣りを楽しむことができる。サイマー湖を訪れれば、寒い冬の間でもたくさんの魚が釣ることができ、Kemi(ケミ)にある有名な世界唯一の砕氷船サンポ号に乗れば、凍った海の絶景を楽しむことも。
「Arctic SnowHotel(アーティック・スノー・ホテル)」では、一生に一度の宿泊体験をすることができ、さらに挑戦をしたい観光客には、フィンランドの地元の人々のように、凍った湖や海に浸かることで幸せホルモンの分泌を促し、健康増進を図ることもおすすめ。