体験型観光の国内市場、24~26年110億円 業界団体調べ
北海道観光振興機構(HTO)などは20日、9月に北海道で開催した体験型観光「アドベンチャートラベル(AT)」の国際商談会の開催結果を報告するセミナーを開いた。商談会を主催した米アドベンチャートラベル・トレード協会(ATTA)の調査で、2024〜26年に国内でのAT関連消費が約7700万ドル(約110億円)と算出されたと紹介した。
ATTAの調査は、国際商談会「アドベンチャートラベル・ワールドサミット(ATWS)」の参加者を対象に行った。ATWSは北海道中心にATツアーや商談会を開き、60超の国・地域から800人弱が参加した。
日本でのAT参加者は26年に年間1万人を超える。1人あたりの消費額は3728ドル(53万円超)と推計された。旅行会社などの回答者のうち8割以上が北海道で新しいAT商品を造成し、1事業者平均で約3ツアーを企画するという。
北海道開催のATWSについては、5段階評価で4.5だった。豊かな自然環境や、日本独自の文化が評価された。一方で、ガイドの英語力や脱ペットボトルが進んでいないことなど環境意識が課題としてあがった。