両備、バス運転手採用多様化 「朝のみ」勤務や全国転勤も
両備グループ(岡山市)は28日、運転手の採用制度を多様化すると発表した。バスで「朝のみ」「土日祝日休み」など希望に応じて働ける「ワークライフバランス型社員」や、経験者向けに岡山、広島、大阪、東京、沖縄で働く可能性がある「エキスパートドライバー採用」などを設ける。採用強化へ働き方の選択肢を広げる。
12月から募集するワークライフバランス型社員はパートと正社員があり、例えば女性が朝4時間働くなどのかたちを想定する。2024年4月からのエキスパート採用は繁閑に応じてグループ内で出向する既存のしくみを生かす制度で、様々な場所で乗務したい人にPRする。
運転職の社員が入社5年などの節目で事務系やトラック、バス、タクシーなど垣根を越えた異動をしやすくするほか、奨学金返済中の社員に対し、月額1万5000円を上限に10年間返済を補助する制度をニッコー観光バス(東京・品川)で始める。
トランスポーテーション&トラベル部門副部門長の大上真司氏は記者会見で「ドライバーになりたい人の希望に合うように我々が変わることで採用の間口を広げたい」と話した。
同社はバス、タクシー、トラック、鉄軌道、フェリーの運転手200人の採用を目指す企画を6月に始めた。これまでの5カ月で509人の応募、80人の採用があったという。
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