リゾートトラの23年4〜9月期、純利益49.9%減 通期予想を上方修正
リゾートトラストが10日発表した2023年4〜9月期の連結決算で、純利益は前年同期比49.9%減の60億8400万円となった。2024年3月期通期の純利益予想は引き上げた。純利益は前期比11.3%減の150億円を見込む。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサスは138億3200万円だった。
リゾートトラは東京、名古屋、大阪に近く利便性の高い高級会員制リゾートホテルの開発・運営を行う。前年同期には、会員権事業において、2022年3月に販売を開始した「サンクチュアリコート琵琶湖」を中心に、ホテル会員権の販売が好調であったが、2022年10月に販売開始した「サンクチュアリコート日光」の販売好調も加わり、前年を上回る契約実績であったこと、ホテルレストラン等事業において、回復が遅れていた都市部を中心に会員制リゾートホテルの稼働率が前年を上回ったこと、メディカル事業において、メディカル会員権の販売が前年を上回り、好調に推移し、会員数の増加に伴う会費収入の積み上がりが収益へ貢献したこと、課題であったシニアレジデンスの稼働率が上昇に転じたことなどにより、リゾートトラストグループ全体として、経常利益までは「増収増益」となったが、前年同期に一般ホテル売却に伴う特別利益があったため、親会社株主に帰属する四半期純利益は「減益」となっている。計画比において、計画に対しては、会員権事業において、未開業ホテルの会員権販売が好調であり、不動産売上が開業まで繰延べられるものの、会員権の販売量は計画を大きく上回ったこと、ホテルレストラン等事業において、水光熱費や人件費が想定よりも増加しなかったこと、施設修繕費等の一部経費が下半期での実行予定になることなどにより売上高、利益ともに計画を上回った。
4〜9月期の売上高は前年同期比6.4%増の894億2800万円、営業利益は同8.6%増の77億7600万円、経常利益は同7.1%増の79億6900万円だった。通期予想に対する第二四半期の進捗率は営業利益で37%と過去6年の平均(56.9%)を下回る。
2024年3月期の営業利益は前期比71.1%増の210億円(従来予想は前期比54.8%増の190億円)、経常利益は同60%増の212億円(従来予想は同43.4%増の190億円)、売上高は同18.9%増の2020億円(従来予想は同18.4%増の2010億円)と、それぞれ予想を引き上げた。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサスはいずれも会社予想を下回る。売上高が2006億7800万円、営業利益が193億6100万円、経常利益が195億1100万円。
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