佐渡汽船、佐渡に古民家改修の宿泊施設 一日一組限定で
佐渡汽船(新潟県佐渡市)は26日、佐渡島に宿泊施設を開業する。築150年の古民家を、一棟貸しタイプの宿泊施設に改装した。一日一組限定で利用できる。佐渡汽船はグループ会社が島内でホテルを運営しているが、古民家改装の宿泊事業は初めて。今後、空き家となっている古民家などを宿泊施設に改装し、観光客の呼び込みや地域経済の活性化につなげる。
島の中央部に位置する大和地域に「佐渡古民家ステイ さどまり」を開業する。建物は200平方メートルを超える家屋で、3つの寝室とリビング、キッチンなどがある。チェックインとチェックアウトは全てスマートフォンやタブレット端末で手続きする。宿泊可能人数は最大9人。料金は10月31日まで開業記念で1泊素泊まり4万8000円〜。同社のウェブサイトで予約受け付けを始めた。
人口減少が続く佐渡では空き家の増加が社会問題になっている。2018年の総務省住宅・土地統計調査によると、市内の空き家数は7300戸で総住宅数に占める空き家率は24.9%と全国平均(13.6%)に比べても高い。佐渡汽船は空き家となっている古民家などの取得を進め、島内での宿泊事業に力を入れる考えだ。
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