【コラム】「健康パスポート」はあり得るか

  • 2020年5月22日(金)

 首都圏の1都3県と北海道を除いて緊急事態宣言が解除されました。継続の5都道県についても解除の検討がなされているところで、経済復旧への歩みが少しずつ進んでいるのは喜ばしいことです。第2波、第3波への警戒は当然すべきですが、幸いにも日本では欧米各国よりも死亡率が低いわけですから、慎重さは残しつつも経済を回していく方向へ一刻も早く目を向けるべきだと考えます。

 日本(やアジア)の死亡率の低さについては、そのなかに正解があるのかどうかわかりませんが、ネット上でも遺伝子によるものだとか肥満度の問題だとか色々と記事が出ています。遺伝子と病気との関わりという意味では、医薬品の効き方も人種間で異なるそうで今回のコロナ騒動のなかで新たに得た知識として印象的なものとなりました。

 今後の旅行再開について考えると、どの旅行者は受け入れて問題ないのか、つまりどの旅行者は感染の恐れがないのか、という拭いようのない不安をいかに解消するかが大きな課題となります。その課題を解決しない限り、どこの国の旅行者はお断りだとか、国内旅行でも県外からのお客さんは遠慮したいといった話は続いていくでしょう。

 そのような文脈で、22日朝のニュース番組であったかでは「国内パスポート」なるアイディアが取り上げられていました。国内で限定してしまうとまたぞろガラパゴス的存在かつ、昨今のアベノマスクの失敗などを見ていると時間ばかりかかってろくに使えないものになってしまいそうなので大反対ですが、グローバルである程度規格を統一した「健康パスポート」(というより健康ビザ?)的なシステムを構築できれば、交流再開に向けた重要な役割を担える可能性を感じます。

 海外では具体的な事例もあり、例えばBizagiという企業は、出張者が抗体を持っていることを証明する「コロナパス」というツールを開発して企業向けに販売を開始しています。これについてはすでに、検査精度や悪用の問題について指摘されてもいますが、国ごとの検査精度なども反映して証明の正確性を確保することができれば、それなりに安心して旅行をできるようになるでしょう。

 ただ、もちろんその正確性の確保は超難問で、独立した機関が必要となってくるかもしれませんし、そうなるとそもそも個人のデジタルアイデンティティを今後どう管理していくのかというより大きな問題にも繋がりそうで、今のところは画餅の域を出ません。

 ちなみに、現時点で日本の入国制限については業務渡航、留学生、観光客の3段階で緩和していく方向で検討されているようで、中国と韓国の間では業務渡航についてPCR検査の受診を条件に入国を許可しているとか日本は「まずは10ヶ国くらい」から、など色々と話が聞こえてきています。

 なんとなくの予想ですが、これから1ヶ月くらいの間でいくつかの国との往来については一定の指針が示されるのではないでしょうか。先はまだまだ長いですが、状況は少しずつ変化してきています。まずは自身の健康を保ちつつ、なんとか耐えていきましょう。(松本)

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