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欧州発着日本語観光バス「ランドクルーズ」旅革命への挑戦-
全ての旅行会社が利用できる観光付き移動インフラとして[PR]

  • 2020年8月1日

1名より催行確約で自社商品への組み込み可能
旅行会社は催行リスクの心配なく、旅行素材として1日から利用可能

欧州旅革命と銘打った「ランドクルーズ」

 JTBグループが19年4月から運行を開始した「ランドクルーズ」は、ヨーロッパ主要観光地を日本語周遊観光バスでつないでいる。ヨーロッパ旅行では、都市内や大都市間を結ぶ幹線を除けば、移動の難しさが旅の難易度を上げている。しかし「ランドクルーズ」は自由度の高い移動インフラとして大きな可能性を秘めており、JTBも会社の垣根を越えて旅行各社に「ランドクルーズ」の利用を呼びかけている。

ヨーロッパ16カ国を網羅する総延長2万キロメートルのルート

 「ランドクルーズ」のようなバス旅のスタイルは、シート・イン・コーチ(SIC)と呼ばれる。日本ではなじみが少ないが、欧米市場ではヨーロッパ域内旅行のポピュラーなスタイルとして定着している。

バス同乗の日本語現地係員に加え、専門ガイドが案内する観光も組み込まれている

 その理由は、利用客が1人であってもバスが運行され、旅行者は乗り合い型のバスを手軽に使って経済的に旅行できるからだ。加えて、バスには日本語現地係員が同乗して旅行者をケアしている。つまり単なるSICとしての利便性や経済性に加えて安心感も付加されているわけだ。

 複数のバスルートで運行する「ランドクルーズ」は、バス移動の単品素材としてだけでなく、観光要素・宿泊施設を組み合わせた現地発着素材として活用することも可能で、単なる移動ではなく各訪問地で観光や散策を楽しむことができる。バス運行に際しては、新型コロナ感染防止対策として、車内での人と人との距離の確保など、お客様の安全、運行中の衛生管理に十分留意して進める。

 昨年の運行開始時には12カ国の主要観光地をつなぐルートでスタートしたが、2年目の今年は運行のバリエーションが一段と増加。新たにスペイン・バスク地方や英国・湖水地方、クロアチア・スロベニアを加え、16カ国を網羅する総延長2万キロメートルにまでルートを拡大した。もちろん昨年と同様に全ルート、全出発日とも1名出発保証であるため催行中止はなく、1人旅にも対応可能だ。

 JTBが「ランドクルーズ」を使い、観光と宿泊を組み合わせて商品化した「ランドクルーズJTB ヨーロッパ発着周遊バスの旅」は、出発地が18都市、到着地が25都市。設定した91コースの合計1412出発日のすべてが1名から出発保証だ。

総延長は地球半周となるルートで91コース、16ヵ国を網羅し、バスの旅ならではの訪問地を設定している
(※2020年5月現在。時期により異なります)

 こんなことができるのは、SICのスタイルで移動インフラを提供する「ランドクルーズ」が存在するからこそだ。運行するのはJTBグループであるものの、各旅行会社に対しインフラとして積極的に開放する方針を打ち出している。このため各旅行会社は自社の募集型企画旅行の素材としても、バス利用だけの単品としても活用することができ、自社商品や自社のサービスに取り込める。

 各旅行会社は、自社催行の場合に発生し得る採算割れのリスクや、集客リスクを負うことなく利用できるうえ、「ランドクルーズ」が1名催行保証であるため催行中止の心配も必要ない。各旅行会社にとっては文字通りの移動インフラとして、あるいは移動インフラと観光・宿泊を組み合わせた商品素材として、安心して活用できる条件が整っているわけだ。

業界他社にも利用の動き

JTB海外仕入商品事業部・ヨーロッパ部長の鈴木氏

 「ランドクルーズ」はもともと他社への外販を強くイメージしたビジネスモデルだ。現状ではヨーロッパの主力商品は添乗員付き商品で、この分野はOTAに対する競争力も維持できている。そこへ単に自社商品として「ランドクルーズ」を投入しても、顧客の選択肢を分散するだけで必ずしもビジネス拡大にはつながらない。

 JTB海外仕入商品事業部・ヨーロッパ部長の鈴木浩之介氏は「当初からJTBがリーチできていない客層を持つ各旅行会社への外販を想定していた」という。また「ランドクルーズ」をヨーロッパ旅行のインフラとして提供することで「業界活性化に貢献もできるのではないかと考えた」(同)ともいう。

 他社への販売形態としては、第1種旅行会社が「ランドクルーズ」と往復フライトを組み合わせて自社の募集型企画旅行として販売するパターンや、「ランドクルーズ」を単品で手配旅行商品として販売するパターン、あるいはJTBの募集型企画旅行である「ヨーロッパ発着周遊バスの旅 ランドクルーズJTB」を受託販売商品として販売するパターンの3つがある。

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