フィジー、直行便再開で日本人25%増、「女子旅」開拓めざす

  • 2020年2月23日
キャサリン・コヤマインボレ氏

 フィジー政府観光局はこのほど、旅行会社を対象としたセミナー&ワークショップ「ツーリズムフィジー 2020ブラ・ジャパン・ロードショー」を開催した。フィジー政府観光局日本事務所旅行業界担当マネージャーの瀬戸敦子氏によると、2018年7月にフィジー・エアウェイズ(FJ)が成田/ナンディ線に9年ぶりに再就航したことで、2019年に現地を訪れた日本人客数は前年比25%増となる約1万5000人を記録。2020年は主要客層であるカップル、ファミリーに加え、新たに女子旅層の開発を視野に、訪問客数約1万7000人をめざすと語った。

 FJ再就航以来、フィジーを訪れる日本人客数は好調に推移していると瀬戸氏。メインターゲットとなるカップル層はハネムーナーやウエディングに加え、年齢層も若年層からシニアまで幅広く、またナンディ近郊のリゾートホテルによるとファミリー層もコンスタントに獲得できているという。こうしたなか、昨今動きの出始めている層が女子旅で、瀬戸氏は「この層が新規市場となるよう伸ばしていきたい。現地視察の際に女子向けの素材などを模索し、ピーアール展開につなげていければ」と話している。

 またセミナーにはフィジー側から観光局やホテル、リゾート、ランドオペレーターなど14社・団体が来日し、日本側からは旅行会社やメディアなど約50社が参加。フィジー政府観光局アジア担当リージョナルマネージャーのキャサリン・コヤマインボレ氏は日本市場について、「アジアの重要市場として捉えている。日本の旅行会社の上期・下期の商品造成に最新の情報を提供し、商品造成に活かしてもらえるよう、今後も1年に2回の割合で来日し、日本の旅行会社とより密な関係を築いていきたい」と意欲的に語った。

FJ日本地区代表の岸本洋一氏

 こうしたなかでFJは、現在火曜・金曜発着の週2便の運航を7月5日から10月4日までは日曜加えた週3便に増便する。FJ日本地区代表の岸本洋一氏は「まずは成田/ナンディ線を安定させ、将来的に週4便の運航をめざしたい」と語り、そのうえで「関空発着など地方路線就航については、そのあとの展開として考えている」と説明。

 さらに現在FJではアジア路線として成田、香港、シンガポールの3路線を展開しているが、昨今の新型肺炎の流行をふまえ「FJにとって日本が重要市場であることに変わりはない」と現地情報を発表。「日本人の受け入れ拒否などは今のところなく、現状については非常にポジティブに対応していくとしているので、安心して訪れてほしい」と語った。