週間ランキング、1位はKNT-CT米田社長インタビュー-香港に来ています

  • 2020年1月17日(金)

[総評] 今週の1位は、KNT-CTホールディングス代表取締役社長の米田昭正氏のインタビューになりました。対抗馬として、金曜日に掲載したJTBの新春経営講演会の記事があり、どこまで伸びるかと思っていましたが、僅差で交わしました。

 1位の米田氏は、久々に読み応えのある大手旅行会社の社長インタビューだったのではないかと感じます。こう書くと他にご登場いただいている方々に失礼のように見えるかもしれませんがむしろ当然で、記者が業界誌での経験を深めお相手も旅行業でのご経歴が長いと、どうしても話題とそれに対する意見は煮詰まってしまい、できあがる原稿も特徴のないものになりがちです。

 これに対して、別の業界での豊富なご経験を通して旅行会社を分析するというのはやはり一味違います。特に今回は、ホテルと旅行会社という絶妙な距離感であるところも大きく、さらにそもそも業界誌の単独インタビューに応じられるのが今回初めてだったということで、その新鮮さも大きな要素かもしれません。

 個人的にひとつ印象的だったのはホテルのIT化についてです。私も10年ちょっと前まではホテルの現場にいたことを当欄でも何度か触れていますが、働いていた当時はGDSと同じように黒い画面に緑の文字で顧客情報が管理され、夜勤の間には日付変更のためにしばらく使えなくなる時間があって、それに向けてジャージャーと大きな音をたてるインパクトプリンタで全宿泊客の情報を印刷して備える、というような世界でしたので、米田氏が話される現在の姿は確かに隔世の感があります。

 一方で、テクノロジーというのは、ある瞬間で最先端の設備や能力を身に着けたとしても、本当にあっという間に、しかも外部要因によって時代遅れになったり、ひどい時は使えなくなったりします。例えば、ホテルで自分のiPhoneから音楽を聞こうと思ったら昔のDockコネクタしか対応していなかった、という方は少なからずいるでしょう。Androidユーザーからすればそれ以前の問題で、汎用性、拡張性、柔軟性をいかに持つかは非常に重要といえます。

 こうしたことを考える際に有用なこととしては、シンプルに「If I were」、「もし自分が◯◯の立場だったら」の積み重ねではないでしょうか。Appleの社員の立場に立てば本当に現在のコネクタがベストなのかと問うでしょうし(現在のLightningコネクタだってUSBタイプCに変わるかもしれません)、あるいはAndroidユーザーとして考えればどうでしょうか。見切りで一つを選ぶのは結構ですが、状況が変わった際に即応できなければまったくの死に金になります。旅行会社のIT投資も同様でしょう。

 ちなみに「If I were」に関連してもう一つ書いておくと、本稿は香港で書いているのですが、読者の皆様は香港がデモでとんでもないことになってしまっていると思っていらっしゃらないでしょうか。私も多少なり爪あとを見ることになると想像していたところ、実際には滞在3日目ではあるもののそれを意識させられた瞬間はひとつもありません。

 なぜ「If I were」と結びつけたかというと、どうも東日本大震災と原発事故の際に、当初は日本全体が壊滅的なダメージを受けたかのように捉えられ、大使館や航空会社などが過剰とも見える反応をしていたことが思い出されたためです。あの時に自分たちはどう思っていたかと言えば、「うちのところはそんなダメージ受けてないんだ、信じてくれよ」だったのではないでしょうか。

 何かあった時にどうする、というのは当然の考えであり、特に消費者がそう考えるのは避けようがありません。しかし、業界人としてはできることがあるはずです。旅行業界はヒューマンな部分に勝負の余地があるわけですが、「苦しい時にそばにいる」というのもまたそういったあり方のひとつなのではないかと思います。

 香港についていえば、非常にお得な優待ツアー(2泊3日でビジネスクラス利用でも5.2万円~)も設定されているところですので、旅行会社で働いていて時間がある方は是非行ってみてはいかがかと思います。(松本)

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