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「香港同好会」発足、業種など垣根越え交流-デモ報道も下火に

会場の様子 香港政府観光局(HKTB)は12月16日、「香港同好会」の第1回会合を東京のHKTBオフィスで開催した。旅行業界内の香港ファンが集まり業種や業態、役職などの垣根を越えて親睦を深めることが目的。初回はHKTBと日頃から繋がりのある旅行会社やツアーオペレーター、航空会社などの関係者約20名が参加。今後はさらに若年層の香港ファンなどにも参加も呼びかけて市場の活性化に繋げていく考え。

 HKTB日本局長の堀和典氏は冒頭、日本でデモに関する報道やソーシャルメディアへの投稿が減少傾向にあることを紹介。そのうえで、「クライシス自体はコントロールできないが、リカバリーは我々がコントロールできる」とし、「そのためにはパッケージツアーや団体旅行は旅程管理されており最も重要な要素になってくる。是非力をお貸しください」と呼びかけた。

 メディアの露出量は、11月11日からの1週間にテレビで取り上げられた回数が144回であったのに対し、12月9日からの1週間では29回に激減。新聞やウェブサイトでの掲載回数を合計しても11月18日からの1週間が1852回であったところが12月9日からの1週間には1040回となった。ソーシャルメディアへの投稿も、11月中旬には1日あたり7万5000回を数えていたものの、12月15日には5000回に減ったという。

 会場ではこのほか、HKTBで旅行業界を担当する山本恵美氏と古谷剛氏が、現在の香港の安全性、静穏性について実際に現地を訪問した経験をもとに写真や動画を交えて紹介。また山本氏は、日本代表の躍進に合わせてラグビー熱が高まったことを念頭に、来年4月3日から5日にかけて開催される7人制ラグビーの大会「香港セブンス2020」にも言及し、復活のきっかけとなることに期待を示した。