好調なフィジー再就航1周年、メガFAMや業界向け優待でさらなる成長へ

  • 2019年8月4日
キャバリア氏(右)とストーケル氏

 フィジー政府観光局は8月1日、フィジーエアウェイズ(FJ)の成田/ナンディ線再就航1周年を記念して、FJと合同で記者会見と旅行業界関係者を招いてのカクテルレセプションを開催し、好調な現状を踏まえて日本マーケットの重要性をアピールするとともに、さらなる日本人観光客の増加に向けてメガFAMや旅行業界向け優待旅行の実施を発表した。

 まず、FJでCCOを務めるマーク・キャバリア氏が、ビーチや海、ダイビングなどマリンスポーツといったフィジーの観光要素の素晴らしさと、誇りと伝統文化を重んじ、ゲストを家族のように迎えるフレンドリーなフィジー人の気質について述べ、それがフィジーの大きな魅力になっていると語った。

 キャバリア氏によると、再就航からの1年で日本人渡航者数は1万5966人に達し、前年比72%増と好調に推移。また、FJとしても「2019年6月にスカイトラックス社による『ワールド・エアライン・アワード2019』で世界の一流航空会社と肩を並べる4ツ星認定を獲得したほか、オーストラリア太平洋地域におけるベストエアラインスタッフ部門では4位から1位へと躍進した」と好調な現況を語った。

 さらに2019年12月頃には新しいA330型機の導入も予定。モデルやサイズは現行と同じだが、まったく新しい座席、内装、エンターテイメントシステムで印象を一新する機材となる。また、コードシェア提携を結んでいる日本航空(JL)とは協調関係を今後も拡大。すでにワンワールド加盟に参加していることで、乗客は南太平洋から先への旅行や優先チェックインなどのメリットを利用できているが、将来的にはJLとのマイル提携など視野に入れていると語った。

  今後の目標としては、現状の週2便を早期に週3便に増便することと説明。そのための施策として、2019年11月には日本から旅行業者70名を招待するメガFAMと、2019年8月1日から2020年1月28日まで旅行業界限定のフィジー優待旅行を実施することも発表した。優待旅行は、税別4万6000円で成田/ナンディ線の航空券と朝食付きホテル、アクティビティを利用できるもの。

  また、フィジー政府観光局CE0のマシュー・ストーケル氏は、「フィジーはギャラップ社の幸福度調査で国民が世界一幸福と感じている国。フィジーのおもてなしの精神を表す言葉である『Bula(ブラ!)』を用いた、フィジーのハピネスを伝える18名の『ブラネア大使』を全世界から選出し、観光プロモーションを展開する」と述べ、日本からは元大相撲力士の武蔵丸氏が任命されたことを発表した。

 また、さらなる認知度アップのために2020年2月には昭文社のガイドブック「ことりっぷ フィジー版」も発行予定で、次年度もFJと共にマーケティング活動やプロモーションを進めていくと語った。