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全日空、今秋から国内線に新シート、プレミアムクラスは増席へ

  • 2019年5月29日

(中央左から)NH代表取締役社長の平子裕志氏、ANAホールディングス代表取締役社長の片野坂真哉氏  全日空は5月29日、今秋から導入する国内線用の新たな座席を発表した。2022年度上期までに、B777-200型機8機とB787-8型機11機に順次導入する。同社によれば国内線用の中・大型機における新シートの導入は2012年以来7年ぶりとなる。

プレミアムクラスの新シート  プレミアムクラスには新たに、フランスのサフラン社製の電動リクライニングシートを導入。国内線では最大となる15インチのタッチパネル式モニターを装備するほか、上級席らしいより重厚感のあるデザインに一新する。そのほか大型のテーブルや収納式のサイドテーブル、大型の座席間ディバイダー、電源コンセント、USBポートなども設ける。

 なお、これまでB777-200型機の同クラスの座席数は21席、B787-8型機は12席だったが、需要の好調を受けてそれぞれ28席に増席する。この日の記者会見に出席した代表取締役社長の平子裕志氏によれば「普通席よりもプレミアムクラスの方がロードファクターは高い」とのことで、予約が取りづらいことから増席を求める声が挙がっているという。

普通席の新シート  普通席には、トヨタ紡織と共同開発した新シートを導入。すでに国内線のB767-300型機6機に導入済みのシートを改良したもので、国内線の普通席では最大の11.6インチのタッチパネル式モニターを装備する。なお、NHは17年に導入したA321neo型機の初号機で、国内線では初めて全席にタッチパネル式モニターを設けている。