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成田、18年度旅客数は4年連続最高に、国際線は12年ぶり更新

  • 2019年5月15日

 成田国際空港(NAA)がこのほど発表した2018年度(18年4月~19年3月)の利用状況(速報値)によると、国際線と国内線を合計した総旅客数は前年比5%増の4317万5992人となり、4年連続で最高記録を更新した。旅客便の総発着回数は2%増の22万9171回で、記録更新は7年連続。

 旅客数のうち国際線旅客数は7%増の3587万691人で、06年度に記録した最高値の3418万5230人を12年ぶりに更新するとともに、初めて3500万人を突破した。日本人は5%増の1438万3005人で3年連続の増加。外国人は11%増の1772万9028人で、5年連続で記録を更新した。通過客は2%減の375万8658人。方面別旅客数は、太平洋線とグアム線が減少した以外は増加し、新路線開設や増便が続く韓国線、台湾線、アジア線などは2桁増となった。国内線の旅客数は2%減の730万5301人。

 国際線旅客便の発着回数は4%増の17万8110回で、国内線の発着回数は2%減の5万1061回。LCCが占めるシェアは、国際線は2.6ポイント増の20.7%に増加した一方、国内線は0.5ポイント減の71.7%となり、全体では1.4ポイント増の32.1%となった。

国際線旅客便の方面別発着回数は、旅客数と同様に太平洋線とグアム線が減少し、中国線が増減なしとなった以外はいずれも増加した。詳細は以下の通り。

18年度の路線別旅客数と発着回数

路線旅客数前年比(%)発着回数前年比(%)
太平洋線3,627,700-27,900(-1)34,214-421(-1)
欧州線1,472,900122,700(+9)13,693509(+4)
アジア線4,511,500454,800(+11)43,1522,837(+7)
中国線2,099,900150,600(+8)25,45332(±0)
韓国線1,945,100210,300(+12)21,315964(+5)
台湾線1,511,300165,100(+12)15,4901,842(+13)
香港線1,556,400115,700(+8)13,507221(+2)
オセアニア線683,60034,700(+5)6,116317(+5)
グアム線439,100-33,400(-7)4,618-85(-2)
アフリカ線48,60019,100(+65)538166(+45)

3月の総旅客数は6%増、国際線の外国人が牽引

 なお、3月単月の総旅客数は6%増の392万7366人だった。国際線旅客数は6%増の322万8313人で、このうち日本人は3%増の142万7494人、外国人は10%増の155万6981人、通過客は4%増の24万3838人。総旅客数、国際線の総旅客数・外国人旅客数が3月の記録を更新した。方面別旅客数は、微減の太平洋線以外は増加。国内線の旅客数は5%増の69万9053人だった。

旅客便の総発着回数は4%増の1万9851回。そのうち国際線発着回数は4%増の1万5292回、国内線は3%増の4559回となり、それぞれ12月の記録を更新した。国際線旅客便の方面別の発着回数はアフリカ線とグアム線が大幅に伸び、韓国線と台湾線も2桁増となった。詳細は以下の通り。

19年3月の路線別旅客数と発着回数

路線旅客数前年比(%)発着回数前年比(%)
太平洋線304,200-600(±0)2,836-55(-2)
欧州線114,60010,900(+11)1,11258(+6)
アジア線390,30030,200(+8)3,680139(+4)
中国線176,8004,000(+2)2,1621(±0)
韓国線182,40025,400(+16)1,975233(+13)
台湾線133,9009,400(+8)1,318121(+10)
香港線13,8006,700(+5)1,152-21(-2)
オセアニア線60,1001,400(+2)55413(+2)
グアム線47,4006,000(+14)446111(+33)
アフリカ線4,9002,100(+75)5622(+65)