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羽田米国線、1日24便増へ、総増枠数の半数

  • 2019年2月12日

 2020年夏ダイヤでの路線開設に向けて調整が進む羽田空港国際線再拡張について、1日あたり約50便の増枠分のうち24便が米国線となることが分かった。米国運輸省(DOT)が2月7日付けで航空会社からの運航計画の提出を求める書面を発出しそのなかで明示したほか、国土交通大臣の石井啓一氏も2月12日の記者会見で説明した。DOT書面によると1月25日に開催された航空当局同士の協議で合意したという。日米双方の企業に12便ずつ配分されることになる。

 現在の羽田/米国間の発着枠は日米合計12便で、米国側では16年に6便の分配が実行され、日中の5便分はアメリカン航空(AA)がロサンゼルス線、デルタ航空(DL)がロサンゼルス線とミネアポリス線、ハワイアン航空がホノルル線、ユナイテッド航空(UA)がサンフランシスコ線を就航。また、深夜早朝枠1便分はHAのコナ線に配分されている。

 16年のケースでは、3月26日にDOTが運航計画の申請を募り、4月21日に米系4社が合計9路線の計画を提出し、その後の空港や行政を交えた議論を踏まえて7月20日に仮配分を発表。一方、日本側は4月26日に国土交通省航空局が配分を好評。当時は、日本航空(JL)が経営再建時に公的支援を受けた代償として全日空(NH)との間に「差をつける」ことを前提として検討された模様で、結果としてNHに4便、JLに2便が配分されていた。

 今回のDOTの発表では、2月21日までの運航計画提出を求めており、その後2週間は議論の期間として設定されている。