日本旅行、シンガポールの予約システム会社に出資、訪日強化で

  • 2019年1月24日

(左から)JR西日本イノベーションズ代表取締役の奥田英雄氏、ゴークオCEOのラタナラジャー・ラマーナン氏、日本旅行国際旅行事業本部担当部長の馬場直樹氏  日本旅行はJR西日本グループの投資専門会社であるJR西日本イノベーションズと、シンガポールで航空会社向けの予約システムを開発・運営するGOQUO PTE. LTD(ゴークオ)の第3者割当増資を引き受け、同社と資本業務提携すると発表した。2社合計の出資額は非公表で、出資比率については「10%を上回る比率」という。

 ゴークオは東南アジアを中心に、LCCを含む航空会社約20社に対し、ダイナミック・パッケージ用の検索エンジンなどを提供しているところ。ゴークオへの出資により、東南アジア・東アジアからの個人旅行を中心とした訪日客をターゲットに、西日本への誘客の推進と、地域の活性化をめざす。

 今後はゴークオのシステムを通じて、スマートフォンなどからインターネットで航空券を予約する訪日客に対し、日本旅行の現地ツアーやジャパンレールパス、JR西日本グループのホテルなどを提供する計画。

 まずは2月から香港航空(HX)子会社の旅行会社であるHKA Holidaysのウェブサイトで、ジャパンレールパスの販売を開始する予定。将来的にはゴークオの予約や旅客流動のビッグデータをAIなどで分析し、満足度の高い旅行商品の開発に活かすほか、JRの西日本グループの提供する旅行コンテンツや、JR西日本イノベーションズが出資しているベンチャー企業の古民家宿泊などのサービスとの連携も検討するという。