トラベルポートが上場廃止へ、ファンド買収で-事業ばら売り可能性も?

  • 2018年12月11日(火)

 トラベルポートは12月10日、シリス・キャピタル・グループとエバーグリーン・コースト・キャピタル・コーポレーションによる買収について合意したと発表した。現金44億米ドルをもって発行済み全普通株を1株あたり15.75米ドルで取得するもので、トラベルポートの取締役会が全会一致で合意を承認し、株主に対しても賛同を求めている。

 トラベルポートは2014年に再上場したばかりだが、再び非上場企業として事業を進めることとなる。トラベルポート取締役会会長のダグ・スティーンランド氏は、「これはトラベルポートの株主によって良い結果だ」とコメントし、事業を開発し続け、進化するグローバルな旅行業界のなかでの成長を可能とするものであると説明。

 また、社長兼CEOのゴードン・ウィルソン氏も、「買収交渉のプロセスにおいて、シリスとエバーグリーンはテクノロジーについての深い知識とともに、トラベルポートの顧客と従業員、パートナーに対する強固なコミットメントを示し続けてくれた」と称賛したうえで、「我々の事業は平常通り継続される」とも強調。一方のシリスとエバーグリーンからも、トラベルポートが構築してきた流通網やテクノロジーなどについて評価し、共同でさらなる高みをめざしたいとのコメントが示されている。

 買収は、現時点では2019年第2四半期での完了を予定しているが、1月23日までは「go-shop」期間として、他社からの買収提案を積極的に求めていく可能性がある。また、同期間の後に今回の発表通りシリスとエバーグリーンによる買収を進めることとなっても、現行株主や規制当局の承認が条件となる。

 なお、発表文の内容や体裁は一般的な友好的買収のものと変わりないが、海外メディアなどによると、エバーグリーンの親会社であるエリオット・マネジメント・コーポレーションの設立者ポール・シンガー氏はアクティビスト的な投資家、ハゲタカなどと評価され、インターネット上でも、真偽は不明ながらこれまでの投資活動を批判的に取り上げているサイトが日本語を含めてある。

 今年3月にエリオット・マネジメント・コーポレーションがトラベルポート株の12%を取得した際には、アマデウスやセーバーなどへの事業売却の可能性が取り沙汰され、今回も、手始めにトラベルポート子会社で決済関係のソリューションを提供するeNettを売却するのではないかとの報道がなされている。

■海外ニュース

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