韓国のIR施設「パラダイスシティ」、広末涼子さんをイメージキャラクターに

  • 2018年10月25日

(左から)里見氏、広末さん  2017年4月に統合型リゾート(IR)として韓国・仁川で営業を開始した「パラダイスシティ」は2018年9月、ショッピングモール、スパ、北東アジア最大級のクラブなどを開業した。同施設は、セガサミーホールディングスが韓国のパラダイスグループと設立した合弁会社「パラダイスセガサミー」が開業したもの。セガサミーホールディングスはショッピングモールなどの開業を受け、日本市場へ向けたプロモーション展開を本格化する方針で、このほど記者会見を開催し、イメージキャラクターに女優の広末涼子さんを起用したことを発表した。

 会見でセガサミーホールディングス代表取締役社長グループCOOの里見治紀代氏は、「イメージキャラクターの広末さんと同世代の女性を中心に、日本から2時間半で訪れることのできる、高級感のあるリゾートとして訴えていきたい」と説明。「生まれ変われる舞台がある」をキャッチフレーズに、30代から40代の女性やファミリー層を中心にピーアール展開をはかる考えを示した。会見に登場した広末涼子さんも「韓国は日本からも近いので、ぜひ一人でも多くの女性の訪れてほしい」とコメントした。

 パラダイスシティは韓国の仁川空港第1ターミナルから徒歩15分。観光、文化体験、リラクゼーション、ショッピング、エンターテイメントに加え、アートを日常的に取り入れる「アートテインメント」のコンセプトを掲げたIR施設だ。セガサミーホールディングスリゾート事業本部マーケティング&セールス課課長の渡辺祐介氏によると、17年度の訪問者数は韓国人と外国人がほぼ半々の割合。外国人のうち、2割から3割は日本人だったという。

 初年度は目標として掲げていた約180万人を達成しており、18年度は270万人をめざす。渡辺氏は「これまで韓国のエンターテイメントはカジノが中心だったが、パラダイスシティはショッピングやスパなど、女性に対しても訴求力の強い要素がある。ぜひ多くの日本人に訪れてほしい」と語った。今後は広末さんを起用したテレビCMなどのメディアの露出を通して、国内での認知度向上をはかる。