UAが「EXPO」初開催、グアムのさらなる回復へ、ネットで新施策

  • 2018年10月9日

セミナーの様子  ユナイテッド航空(UA)は10月5日、「United Expo 2018」と題した業界向けイベントを初開催した。協賛のブランドUSAのほか、特別講演にトリップアドバイザーと博報堂ブランドデザイン若者研究所を招聘。UAの最新情報だけでなく、業界全体の対応が迫られているデジタルマーケティングと若者市場に関する情報を発信し、参加者のビジネスに役立てられる趣向とした。

 セミナーでは、ミクロネシア路線と太平洋路線をテーマに最新情報を提供。ミクロネシアについては代理店営業部統括部長の大山直基氏が、国際情勢の影響による昨年のグアム線の減便・小型化に対し、旅行会社の送客や市場の強さもあり、徐々に提供座席数をリカバリーしていることを説明。成田線では8月に13本の臨時便を運航し、10月28日からは朝便、夜便をB777-200型機に大型化。提供座席数を1日900席近くまで増やす。関空線では11月から12月に8便を、中部線では12月から19年3月まで週4便の夜便を増便。新千歳線では1月に3本のチャーター便が決定している。

高橋氏

 さらに営業企画部部長の高橋秀明氏が、旅行購入のオンライン化への対応として、新ディストリビューションプロジェクトを発表。消費者に直接リーチする施策として、「ユナイテッド航空で行く#GUAM旅行部キャンペーン」を実施するもので、プレゼントキャンペーンに加え、Instagramによるグアム旅行のシェアも促進する。同氏はあらゆる商品が並ぶオンライン上で選ばれるためには魅力的なコンテンツが必要との考えを示し、旅行会社やホテルなどにキャンペーンページと無料の相互リンクを呼びかけ、パートナーとともにサイトビューの最大化をめざすとした。今後は、グアム以外のデスティネーションでも展開する方針。

 太平洋路線については、法人・個人旅客営業部統括部長の佐久光俊氏が「本日は特に3つを伝えたい」と述べ、ビジネスクラス「ポラリス」の新プロダクトとUA初導入となるプレミアムエコノミークラス、手荷物追跡が可能な「ユナイテッドモバイルアプリ」、企業向けプログラム「ユナイテッドコーポレートプリファード」を強調した。

 このほか、ブランドUSAは旅行業界担当ディレクターの高久渉氏が、日本人は米国への訪問者数、消費額ともに4位の重要市場であると説明。今後は11月に公開予定のブランドUSA提供の映画「アメリカン・ミュージック・ジャーニー」にあわせ、全米各地の音楽の聖地や文化をテーマとした旅行の造成を提案したい考えを語った。

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