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出張者がTMCに求めるものとは-トラベルポートがBTMセミナー

  • 2018年9月30日

▽IATA、NDC認証レベルの追加を検討

 セミナーでは営業推進本部長の沢田しげみ氏がNDCの最新動向を案内。IATAは現在NDCの認証レベルとして3段階を設けているが、今後はさらに2つの上位レベルの追加を検討していることを紹介。変更処理の実装や大容量トランザクションへの対応などが盛り込まれる見通しであることを説明した。

 また、ルフトハンザグループの動きについても紹介。同グループはドイツ国内の「エコノミーライト」や「ビジネスセイバー」などの運賃について、今後はGDSには流通させずNDCのみで取り扱うことを発表したという。

スマートポイントでの「アグリケーション対応」のイメージ  沢田氏は「NDCへの移行は数年かかる」と述べ、移行期間中は航空会社とGDSを含むアグリゲーターは、従来のGDSを通した航空券の発券と、NDCでの発券の両方を扱うことになると説明。トラベルポートとしては、年内にスマートポイントでNDCを公開し、19年下半期には、GDSとNDCの検索結果が同一画面上で表示されるようにする「アグリゲーション対応」を実施する予定という。

会場ではロコモートのデモを実施  このほか、セミナーではシニアソリューションマネジャーの高橋章氏がトラベルポートのモバイルアプリ「トリップアシスト」と企業向け出張管理プラットフォーム「ロコモート」を紹介。来春にはトリップアシストにロコモートの機能を統合し、オンライン予約から出張中のサポートを1つのアプリで完結できるようにする予定とした。加えて、将来的には旅行会社の基幹システムと連動し、他のGDSのPNRを含む全ての旅程をアプリに集約したい考えを示した。