週間ランキング、1位はJTBの「既存事業破壊」-EXPO開幕、問われる真価

  • 2018年9月21日(金)
ツーリズムEXPOジャパン会場内の様子

[総評] 今週の1位は、JTBによるスタートアップ支援事業についてお伝えした記事でした。「JTBが既存事業を破壊(してでも)」というタイトルがまさに破壊力抜群で、記事の中身よりもそちらの方が記憶に残ってしまったかもしれませんが、こういった話は本当に本気でそういった覚悟をしない限りうまくいかないものでしょう。

 それにしても印象的なのは、文中にカタカナの多いこと多いこと。記事が悪いわけでもJTBが悪いわけでもないと思いますが、まあこんな感想を持つ時点で記事中でいうところの「オールドエコノミー」側の人間なのでしょう。とはいえ、それにしてもこうしたカタカナ語の積み重ねの先には一体どのような世の中が待っているのか想像すると、すでに異世界に踏み込んでしまったような気分になります。

 ただ、例えば異世界という言葉と似たような意味で「パラレルワールド」というカタカナ語がありますが、こちらは40歳目前の私にとっても馴染みがあり、そう考えると要するに年を重ねるとともに新しい言葉の許容力が減っていき、段々と「昔は良かった」的な発想に切り替わっていっているのかもしれません。

 人間は誰しも自分こそがそれまでの社会の常識やしきたりを受け継いだ最後の世代だと思うもの、だからこそ「最近の若いやつは…」がいつでも古くて新しい言葉であり続ける、というようなことをどこかで読んだ記憶があります。もしこれが正しいとすると、変化というものはやはり今回のJTBのように外部の若い力を取り入れて実現するのが良いということになりそうです。

 そしてもう一つやはり、外からもたらされる変化というものは内部での反発を招きやすいでしょうから、場合によっては既存事業を破壊するのだという覚悟が鍵となるでしょう。「そんなことをしたら我々の大きな強みである◯◯が」といった声にどう対処するか、その本気度が問われます。

 以前当欄で実体験として書きましたが、そういった外部からの変化は特に現場にとって、それまで自分たちが自分たちなりに努力してきたことや、自信のよりどころとなっていたものを否定されるように映ります。親の心子知らずといいますか、JTBほどの大組織ともなると経営陣の考えが現場に正しく迅速に伝播することは皆無でしょうから、そういった伝え方も重要となるのではないでしょうか。

 さて、今週は木曜日に年に一度の旅行の祭典であるツーリズムEXPOジャパン(TEJ)が開幕し、日曜日まで開催中です。思えば2007年に入社してから世界旅行博、旅博、TEJと看板は変わりながら12回連続で取材をしてきましたが、今回はなぜか「最初の時は西ホールだったな」などと昔が思い出されたりしています。

 今回の会場の様子は、訪日や国内旅行に関連する商談会やブースはさすがの活気がある一方、海外は会場内の雰囲気は以前と変わらないものの、市場規模の大きなドイツやシンガポール、オーストラリア、ニュージーランドなどが出展しておらず、率直にいってさみしい印象を拭えません。

 公式資料では昨年を上回る136ヶ国・地域が出展、ということですが集計方法が不明で、どこが減ってどこが増えたのかは明示してほしいものです。また、訪問者数も毎年当たり前のように過去最高を更新しますが裏を取る方法はなく、こうした威勢が良くも根拠が不明な数字はまるで大本営発表のようです。(主催者発表などというものはどの世界でも同じなのかもしれませんが。)

 ちなみに、シンガポールとオーストラリアはJTBが昨年と今年にグローバルデスティネーションキャンペーンの相手国として選んだ国であり、その2ヶ国がともに不出展というのは何かの冗談のようで、因果関係はないのでしょうけれどもなんだか焼畑農業的な印象を受けます。

 来年は大阪、再来年は沖縄での開催ということで、当然様々な意味でこれまでの連続性は途切れるわけですが、21年に東京に戻ってくる時にどのようなイベントになっているのか、今から気になって仕方がありません。できることであれば、そうした断続を活用して良い意味でのリセットの機会とし、誰のためのイベントなのかを再確認したうえで戻ってきてほしいと願うばかりです。(松本)

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