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アエロメヒコ、利便性と収益担保を強調、JLとの共同運航も

  • 2018年6月21日
AM日本支社長の加藤欣也氏

 アエロメヒコ航空(AM)は6月20日、東京で旅行会社向けの「メキシコプロモーションセミナー」を開催した。冒頭の挨拶で、日本支社長の加藤欣弥氏は、AMが収益確保を重視して施策を打っていることを改めて語り、今年9月から開始する日本航空(JL)とのコードシェアもその一環であると強調。「OTA化は時代の流れだが、このセグメントとは別のミッションもある。そのためにも収益を重視しながらマーケット開拓をしたいと(JLに)伝えたところ、大変良いオファーを頂いた。皆さんが販売しやすいようにすることがAMの使命」と実現に至った背景を説明し、旅行会社とともに歩んでいく姿勢を示した。

AM日本支社営業課長の岸田朋子氏

 コードシェアの対象は、JLが運航する日本国内20都市とAMのメキシコ内22都市。登壇したAM日本支社営業課長の岸田朋子氏は、デイリー運航するAMの成田/メキシコシティ線が成田午後発/朝着のため、日本の地方都市からも同日乗継ぎができることをアピール。その上で、コードシェア対象路線はAM便名で利用でき、オンライン扱いになるためGDSで上位表示され、予約が取りやすくなることも説明した。今後はマイレージの提携やラウンジの相互利用なども検討していくという。

 さらに岸田氏は、以遠の国内44都市、国際線80都市の豊富な路線網と、カンクンの1日15便、グアナファトの1日7便など、人気都市を中心に高頻度で運航する接続性もアピール。柔軟なスケジュールで、多様な商品展開がしやすいメリットを強調した。収益性では、AMでは現在も公示運賃にIATAコミッションを支払い、パッケージ向けに収益率の良い運賃を提供していることを語り、下期に向けた販売拡大を呼びかけた。

メキシコ観光局駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏

 このほかセミナーでは、メキシコ観光局駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏が、世界遺産や民族多様性、リゾートなど、従来の観光テーマにメキシコの季節をプラスアルファの魅力として加えることを提案。例えば、春はジャガランダやブーゲンビリアなどの花、秋は独立記念日の特別料理などが既存商品のアクセントになるとし、「メキシコの幅広い魅力を再発見し、さらなる商品開発に挑戦してほしい」と呼びかけた。

 エギアルテ氏によると、日本人渡航者数はこの10年、毎年2桁の伸び率で成長しており、2017年は約14%増の15万人に増加。セミナーでは、現地に進出する日本企業の増加にも触れ、旅行会社の取り扱いにプラスに作用する可能性も語った。例えば、世界遺産のグアナファトやサンミゲルアジェンデなど、人気観光地のあるグアナファト州は、その周辺に日本企業をはじめ欧米企業が進出しており、周辺都市での観光を組み合わせた視察旅行が活発だという。

メキシコ観光セールスマネージャーの喜代田誠人氏

 また、詳細なデスティネーション紹介は、メキシコ観光でセールスマネージャーを務める喜代田誠人氏が担当。先住民族の文化が色濃いオアハカや、グアナファトとサンミゲルアジェンデ、2大リゾートのカンクンとロスカボスについて、各地の魅力と特徴的な観光素材を具体的に掘り下げて説明したほか、7日間のモデルコースなど具体的な提案もおこなった。