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KNT-CT、あべのハルカスでVR実験、疑似旅行体験提供へ

  • 2018年6月5日
Warp Square(イメージ) 

 KNT-CTホールディングス(KNT-CT)はVR旅行体験サービスの事業化に向け、6月1日から7月1日まで、ソニーの「Warp Square」とKDDIの「VR View Scope」を活用した実証実験を、「あべのハルカス」の展望台「ハルカス300」で実施する。病気などで旅に出ることができない人などに対し、VRで旅やイベントなどを体験できるサービスの実現をめざす。

 ソニーが開発したWarp Squareは、4K超短焦点プロジェクターで部屋の壁などに映像を投影するシステム。今回は「複数人で旅行体験を分かち合えるVRルーム」をコンセプトに、3面の壁に映像を投影。360度のパノラマ映像と音声で、ハルカス300から大阪の観光名所、北海道、世界の風景などの映像を15分間楽しめる。

 KDDIが開発したVR View Scopeは、覗くだけで簡単にVR映像を視聴できる望遠鏡型のVRシステム。実証実験では、コインを投入して望遠鏡を覗くと、あべのハルカスや大阪市内の観光名所を紹介する360度の3D映像を視聴できる。

 KNT-CTによれば、実験の後は、次世代通信規格5Gに向けたライブ配信遠隔旅行体験サービスの提供、旅行に行くのが難しい人への旅やイベント体験の提供、自治体・企業などへの訪日促進プロモーション手法の提供などの事業を早期に展開する予定。