17年度の旅行収支は1.9兆円の黒字、6227億円増

  • 2018年5月13日

 財務省によると、2017年度の旅行収支は1兆9325億円の黒字で、黒字幅は前年度よりも6227億円拡大した。受取額は6108億円増の3兆9778億円、支払額は119億円減の2兆453億円。日本政府観光局(JNTO)によると、17年度の訪日外国人旅行者(推計値)は19.9%増の2977万2579人で、日本人出国者数は2.8%増の1797万6765人だった。

 旅客や貨物の航空・海上輸送に加えて、建設や金融などを含めた「サービス収支」は、6029億円の赤字となり、赤字幅は前年から7784億円縮小。受取額は1兆9186億円増の21兆1304億円、支払額は1兆1402億円増の21兆7333億円だった。

 このうち航空旅客の輸送は4902億円の赤字で、赤字幅は前年から296億円縮小。受取額は470億円増の3388億円、支払額は176億円増の8291億円だった。船舶による旅客輸送は、受取額が1億円増の8億円、支払額が4億円増の115億円で、赤字は1億円拡大して106億円となった。

 18年3月単月の旅行収支は1453億円の黒字で、黒字幅は前年同月から537億円拡大した。受取額は582億円増の3502億円、支払額は45億円増の2049億円。JNTOによると、3月の訪日外国人旅行者(推計値)は18.2%増の260万7900人、日本人出国者数は3.5%増の180万7100人だった。

 「サービス収支」は1931億円の黒字で、黒字幅は前年から348億円縮小。受取額は663億円増の2兆1046億円、支払額は1011億円増の1兆9115億円だった。このうち航空旅客の輸送は353億円の赤字で、赤字幅は121億円縮小。受取額は48億円増の322億円、支払額は74億円減の674億円だった。船舶による旅客輸送は、受取額が前年と同じ1億円、支払額が1億円増の11億円で、赤字は1億円拡大して10億円となった。


※旅行の受取額は訪日外国人旅行者、支払額は日本人海外旅行者の宿泊費や飲食費など。輸送は旅客や貨物の運賃