デルタと大韓、太平洋路線でJV開始、全路線コードシェアなど

  • 2018年4月3日

調印式の様子(写真提供:デルタ航空)  デルタ航空(DL)と大韓航空(KE)はこのほど、太平洋路線に関するジョイントベンチャー(JV)を開始した。昨年3月に覚書を締結していたもので、このほど米国と韓国の規制当局が承認した。

 今後、両社は全路線でコードシェアを実施。ネットワークは米大陸の290都市以上とアジアの80都市以上を網羅する。そのほか運航スケジュールの調整、ITシステムの統一、マイレージプログラムの特典の改善、共同でのセールスやマーケティング活動、主要ハブ空港における施設の共有なども実施する。

 両社はスカイチームが2000年に創立した時からのメンバーで、提携関係は20年近くに及ぶ。16年にはコードシェア便のネットワークを拡大し、今年に入ってからは仁川国際空港に完成した第2ターミナルに揃って移動し、乗継時間を大幅に短縮している。

 なお、本誌の取材に応えたDL太平洋地区広報部によれば、今後は米国/アジア間を日本で乗り継いでいた旅客などの一部は仁川経由に流れる見込み。ただし「DLにとって日本は、アジアでは最も路線が多い成熟した市場」であることから、「安定している日本/米国間の需要については維持していく」とコメントしている。