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フランス、FIT増に向けルレ・エ・シャトーやハーツとセミナー

  • 2018年1月31日

金田氏  フランス観光開発機構は1月30日、独立系のラグジュアリーホテルやレストランの協会であるルレ・エ・シャトー、レンタカー会社大手のハーツレンタカーと共同で旅行業界向けセミナーを実施した。同機構プロモーションマネージャーの金田レイラ氏は、セミナー開催の背景として「フランスでもこれからは間違いなくFITが増える。また、地方への送客を増やすためにも、FITの足となるレンタカーと個性的な宿泊施設を紹介していく必要がある」と説明。その上でレンタカー利用者向けの3つのルートを提案した。

 1つ目のルートは、ニースからマルセイユを経由してプロヴァンス観光の拠点となるエクサン・プロヴァンスまで。2つ目はスイスのジュネーブからリヨンまでで、途中で立ち寄ることができる欧州で最も透明度が高いとされるアヌシー湖も紹介した。3つ目は、西部のボルドーから南部のトゥールーズへのルート。ボルドーでは定番のメドックなどではなく、東部のドルドーニュ川沿いのワイナリー巡りを推薦。周辺の美しい村々を巡りながら南下するコースを提案した。

神谷氏  ルレ・エ・シャトー日本・韓国地区ディレクターの神谷由紀子氏は、各ルートにあるホテルやレストランを紹介。「ルレ・エ・シャトーは創立以来、宿泊だけでなく体験を重視してきた」と説明し、「ワンランク上の宿泊と食の体験」が堪能できることを強調した。ルレ・エ・シャトーには現在、62ヶ国の550軒が加盟。そのうちフランスは149軒に上り、世界的にも有名なホテル、オーベルジュ、レストランが名を連ねている。

広脇氏  ハーツレンタカー日本地区支配人の広脇敬氏は、レンタカー利用のメリットとして、移動や買い物において柔軟な動きが可能なこと、ブライベートな空間が確保されること、バスと異なり車窓が広いことを挙げ、「旅の楽しみがさらに広がる」とアピールした。また、ツアーへの組み込みだけでなく、FIT向けについても円建てクーポンの販売やオンラインアフィリエイトからの販売でコミッションが発生することを説明。旅行会社にとって収益源になることを強調し、「まずは旅行会社にレンタカーのよさを知ってもらいたい」と、エージェント・ディスカウントの活用を呼びかけた。