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HISとANAセの訪日旅行会社「HAnavi」が解散、スマ宿終了で

  • 2017年12月19日

  エイチ・アイ・エス(HIS)とANAセールスが2014年に、訪日FIT向けに設立した合弁会社「H.I.S.ANAナビゲーションジャパン(略称HAnavi)」が、9月30日でサービスを終了するとともに解散した。HISの国内宿泊予約サービス「スマ宿」で取り扱う宿泊施設と、全日空(NH)の国内線を合わせたダイナミックパッケージを販売していたが、HISが9月に宿泊施設向けに直販支援サービスを開始して「スマ宿」を終了したため、事業モデルが成立しなくなったという。解散にあわせて日本旅行業協会(JATA)も退会した(関連記事)。

 2社は訪日旅行需要の創出を目的として14年11月に設立。資本金は6億円で、出資比率はHISが51%、ANAセールスが49%だった。ダイナミックパッケージをHISの海外店舗やウェブサイトで販売していたほか、地方自治体と提携して訪日客誘客にも取り組み、20年までの目標として年間売上高100億円、取扱人数20万人をめざしていた。直近の売上高や取扱人数については公表していない。

 なお、HISは国内旅行商品を本格的に取り扱い始めた12年から、国内の全店舗でANAセールスの商品を販売しており、今後も継続する方針。