旧リーガロイヤル広島など2社が特別清算、負債計158億円

  • 2017年12月12日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、このほど広島市のRRHH(旧社名:リーガロイヤルホテル広島)は広島地方裁判所から、関連会社である北九州市のRRHK(旧社名:リーガロイヤルホテル小倉)は福岡地方裁判所小倉支部から、それぞれ特別清算開始決定を受けた。負債額はRRHHが約89億5100万円、RRHKが約68億1600万円で、合計は約157億6700万円。ともに債権者は親会社のロイヤルホテルのみ。

 RRHHは1991年に設立。広島市の中心部で490室の「リーガロイヤルホテル広島」を経営し、99年3月期には約113億9600万円の売上高を計上した。しかし多額の投資に対する資金負担が大きく、2014年3月末には約91億7300万円の債務超過に陥っていた。

 15年3月期には減資して累積赤字の解消に充てるなど、財務体質を強化をはかったものの、17年3月末の時点で債務超過が解消できる状況になかったことなどから、同年9月には会社分割により設立した同名の新会社に事業を譲渡し、社名をRRHHに変更。同30日の株主総会の決議により解散した。

 一方のRRHKは1992年に設立。北九州市内では最大級の「リーガロイヤルホテル小倉」を経営し、97年3月期には約57億9900万円の売上高を計上した。しかしこちらも多額の投資に見合う売上高を計上できず、98年3月期末の時点で累積赤字は約76億7300万円に拡大していた。

 以降は親会社から2回にわたり総額約77億円の債権放棄を受けるなどして財務体質の強化をはかったが、17年3月期には約67億5800万円の累積損失を抱えていた。このため同年9月には広島と同様に、会社分割によって設立した同名の新会社に事業を譲渡。同30日の株主総会の決議により解散した。