エアアジアJ、会長と社長が交代、谷本氏とワカナ氏に

  • 2017年12月12日

 エアアジア・ジャパン(DJ)はこのほど、12月22日付で現代表取締役社長の秦修氏が退任し、代表取締役会長に現取締役の谷本龍哉氏、代表権のない社長にグループCEOのトニー・フェルナンデス氏直属の経営戦略・広報担当部長などを務めたジェニー・マユコ・ワカナ氏が就任する人事を発表した。元スカイマーク(BC)代表取締役会長で、会長兼安全統括管理者を務めている井手隆司氏は、会長職を離れて安全統括管理者のみを務める。

 DJは14年7月に設立後、今年の10月末に中部/新千歳線の運航を開始したところ。会長と社長の交代の理由については「新事業年度に向けて代表などの交代をおこない、今後のビジネス拡大に向けてさらに戦略的に取り組む」とのみコメントしている。秦氏は米国パソコン大手デルの日本法人CFOを経て、15年12月にDJの取締役CEOに就任していた。

 谷本氏は1966年生まれの51歳。東京大学法学部を卒業後、和歌山県議会議員や衆議院議員に当選し、内閣府副大臣などを歴任したのち、2010年には「ミス・ユニバース・ジャパン」を主催するアイビージージャパンの社長に就任。14年からはDJの社外取締役と、オクターヴ・ジャパンのシニアアドバイザーを務めている。

 ワカナ氏は1979年生まれの38歳。米国のロサンゼルス出身で、上智大学比較文化学部を卒業し、米国コーチ社の国際広報宣伝上級部長などを務めた後、2013年にエアアジアグループ本社に入社。グループCEO直属の経営戦略・広報担当部長などを務めたのち、今年からDJのコンサルタントを務めている。

▽DJ、新たな役員人事(12月22日付)
(氏名/新役職/現役職)
谷本龍哉氏/代表取締役会長/取締役
ジェニー・マユコ・ワカナ氏/取締役社長/エアアジア・ジャパンコンサルタント
井手隆司氏/安全統括管理者/会長兼安全統括管理者
秦修氏/退任/代表取締役社長