澤田氏、ハウステンボス経営「若手に任せたい」、HISに注力

  • 2017年12月4日

決算会見はハウステンボスと東京のHIS本社で開催。澤田氏はハウステンボス会場に出席  ハウステンボス(HTB)が12月4日に開催した決算会見で、同社代表取締役社長でエイチ・アイ・エス(HIS)代表取締役会長兼社長(CEO)の澤田秀雄氏は「若手の経営陣を育ててハウステンボスを任せていこうとしている。来季は若手によりハウステンボスが成長していく体制を作っていきたい」との考えを示した。澤田氏自身はHISの経営に注力するという。

 同氏は昨年11月にHISが経営執行体制を再編したことに伴い、それまでの代表取締役会長から現職に就任。それまで代表取締役社長を務めていた平林朗氏は取締役副会長に就任した後、今年の10月31日付で退職している。

 澤田氏は、HISに注力することについて「HISを再び伸ばそうという作戦」と強調。「HISの売上高を3年後には1兆円、営業利益を1000億円規模にするため、自分の力の6割から7割をHISに注ぎ、HTBは(今の3分の1程度の)2割から3割にしたい」と意欲を述べた。経営を引き継ぐ時期としては「できれば1年から3年以内」と説明。具体的な後継者の育成方法についてはコメントせず、「自分がいなくてもHTB発展させていける体制を作ることが、自分の次の仕事。すぐには難しいと思うが、まずは体制を作っていきたい」と話した。

 なお、HISの16年10月期(15年11月1日~16年10月31日)の連結業績で、売上高(総額)は前年比2.6%減の5237億500万円、営業利益は28.5%減の142億7400万円だった。17年10月期については、売上高が10.7%増の5800億円、営業利益が40.1%増の200億円を予想している。17年10月期の業績は12月8日に発表する予定。