アメリカン航空、JALと「1つのチーム」に-共同事業第2ステージ

  • 2017年11月22日

(左から)ホッジス氏、スクルービー氏 今年の7月にアメリカン航空(AA)のアジア・太平洋地区副社長に就任したシェーン・ホッジス氏はこのほど、日本・韓国地区担当コマーシャル・ディレクターのトーマス・スクルービー氏とともに本誌の取材に応え、2011年から共同事業を展開中の日本航空(JL)との関係を今後はさらに強化し、日本市場における事業を拡大する考えを示した。ホッジス氏は「JLとの共同事業を成功させることが我々2名の大きな責務」と強調。「最初の5年間は関係を強化するためにあったが、今後は『1つのチーム』になるための第2ステージとして考えて事業を展開していきたい」と意欲を述べた。

 ホッジス氏はこれまでの共同事業の成果として、日本を含むアジア太平洋路線の搭乗率が、他方面の路線よりも3%から4%高い状態で好調に推移していることや、イールドも増加傾向にあることなどを説明。日本路線の現況の詳細については明らかにしなかったものの「需要についてはとても楽観的に見ている」と話した。

 今後の日米間路線の増便や新規就航については「過去3年間にアジア太平洋路線を大幅に増やしたので、おそらく無いと思う」と説明。日米間で運航している既存の6路線の収益力を高めることに注力する考えを示した。

 今後に予定される羽田の発着枠の増加については、スクルービー氏が「もちろん興味はあるが、JLとの共同事業において路線を検討していきたい」とコメント。13年末から運休している羽田/ニューヨーク線については、ホッジス氏がJLが運航する羽田、成田/ニューヨーク線の航空券をAAも販売していることを強調し、当面は再開する予定がないことを示唆した。

 このほか、スクルービー氏は今年からJLの監修のもと、機内食の和食メニューの改善に取り組んでいることをアピール。客室乗務員の研修もJLの訓練センターで実施していることを説明し、「急ピッチで改善を進めて成功している。日米間の共同事業については、我々がより強固な関係性を築いていると思う」と自信を示した。

※インタビューの詳細は後日掲載予定