エアーズロック登頂は19年で終了、新たな魅力発信が鍵に

  • 2017年11月1日(水)

ウルル(13年撮影) オーストラリア環境・エネルギー省によると11月1日、ウルル(エアーズロック)への登頂を2019年10月26日に禁止とすることが決まった。ウルルはアボリジニの聖地であることから、2020年までの禁止を前提に議論が進められてきていた。

 2010年から2020年までを対象期間とするウルル=カタ・ジュタ国立公園のマネジメントプランでは、「観光客にとって登山に代わる新たな魅力的体験が開発されること」「全訪問者に占める登山者の割合が20%を下回ること」「登山以外の文化的・自然的体験がウルル=カタ・ジュタ国立公園への訪問の決定を左右する重要な要因となること」の3点のいずれかが満たされた時に登山を禁止すると定めていたが、今回の決定に際してはすべての条件が満たされたと判断したという。

 日本からウルルのあるノーザンテリトリー準州を訪れる日本人はおよそ2万人で推移しているが、15年時点で9割以上がウルルのみを訪問しており日本市場にとっては極めて重要な観光資源となっている。

 ただし、そうしたなかでも登山口の閉鎖などもあって同じ15年の段階で登頂確率は5割を切っており、ノーザンテリトリー政府観光局ではラクダの背からウルルを眺める体験や、ウルル周辺をライトアップするイベント「フィールドオブライト」などを訴求し一定の成果を挙げてきた。また、準州内のアリススプリングやトップエンドへの送客分散化も進めているところで、登頂禁止が決定したことでさらに業界を挙げての積極的な取り組みが求められることになる。

 なお、10月26日は1985年にウルル=カタ・ジュタ国立公園の土地がアボリジニへ返還された記念すべき日という。19年を選んだ理由は、もともと10年に現マネジメントプランを策定した際、禁止とする場合には旅行業界への配慮として最低でも18ヶ月前に通知することを決めていたためだ。

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