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トップインタビュー:トラベルポートジャパン代表取締役社長の東海林氏[PR]

旅行産業の新たな価値創造をスマートテクノロジーでサポート
トラベルポートGDSとして世界最大シェアのガリレオを10月から日本市場に導入

トラベルポートジャパン代表取締役社長の東海林治氏

 GDSの「ガリレオ」「アポロ」「ワールドスパン」を傘下に持つトラベルポートは昨年、日本における事業を担うガリレオジャパンを完全子会社化すると共に社名をトラベルポートジャパンに変更。テクノロジー企業としてのトラベルポートが持つ技術力や商品力を、より迅速かつダイレクトに市場投入できる体制を整えた。以降、日本市場への関与を一段と強化するトラベルポートの、旅行・観光産業における立ち位置や担うべき役割について、トラベルポートジャパン代表取締役社長の東海林治氏に聞いた。

-日本におけるトラベルポートジャパンの立ち位置について説明してください

東海林治氏(以下、敬称略) トラベルポートは日本国内でGDSの「アポロ」や「ワールドスパン」をはじめとする各種製品やサービスを提供してきたが、昨年4月には日本国内での事業展開を担っていた旧ガリレオジャパンの全株式を取得し完全子会社化。さらに7月には社名変更しトラベルポートジャパンとして活動を開始した。

 これによりトラベルポートが世界で展開する、さまざまな製品やサービスのフルラインナップを、日本市場でもよりスピーディーに展開できる体制となった。昨年はその第一弾として次世代デスクトップ「スマートポイント」の本格展開を開始したわけだ。そしてこの10月からはトラベルポートGDSとして世界最大のシェアを誇る「ガリレオ」の日本での展開を開始する。

-「ガリレオ」を日本で展開する意味は何ですか

東海林 すでに日本で展開している「アポロ」や「ワールドスパン」も、そして「ガリレオ」も、トラベルポート傘下のGDSとして優れた機能を発揮できる点で共通する。また、いずれのGDSも次世代デスクトップの「スマートポイント」を介して、同じような使い勝手で操作することが可能だ。したがって大きな違いはない。しかし少しずつ特徴が異なり、日本のユーザーにとっては、より自社に適したGDSを見つけるための選択肢が広がるはずだ。

 少しずつ異なる点とは、「アポロ」や「ワールドスパン」はもともと米国で生まれたシステムで、「ガリレオ」は欧州生まれという出自の違いであり、それに伴いそれぞれが持つ特徴の違いだ。たとえば「ガリレオ」は、とりわけOTAやTMC(トラベルマネジメントカンパニー)で多く使用されている。このため業務渡航の分野でグローバル展開を進めたい旅行会社には、より適したGDSということもできる。

 またトラベルポートGDSの中で最大シェアを誇る「ガリレオ」は、日本人の海外旅行先の7割以上を占め、多くのインバウンド旅客の送り出し国でもあるアジア各国で高いシェアを持っている。したがって、将来的なビジネスのボーダーレス化を考えた時に、よりグローバルなGDSである「ガリレオ」を選択する価値は増していくはずだ。

 またトラベルポートにおけるGDSの機能開発は、「ガリレオ」をベースにおこなったうえで他のGDSに波及展開するケースも多いので、「ガリレオ」を通じて最先端の機能をより早く活用できる面もある。いずれにしてもトラベルポートジャパンとしては、各ユーザーがそれぞれ最適なGDSを選択できるよう、コンサルティングに力を入れていく方針だ。