スカイスキャナー、「サービスの個人化」重視、近日中に新機能

▽他社との提携でサービス拡充、DPのテスト販売も

WIT Japan 2017では、パネルディスカッション「航空配分とマーケティング:機会」に参加  絹田氏はそのほか、スカイスキャナーが航空券に加えて、他社との提携によりホテルやレンタカーなどの検索機能を提供していることを説明。スカイスキャナージャパンでは昨年末からDeNAトラベルとアフィリエイト方式で連携し、「ホテル+航空券」として、ダイナミックパッケージの提供を試験的に実施していることもアピールした。

 ただし絹田氏は、「我々は旅行会社になるつもりはなく、メタサーチを続けていく」と強調。ダイナミックパッケージの取り扱いについては「あくまでもテストケースであり、慎重に見ている」と話した。リアルエージェントとの協業については「検討中だが具体策はない」と述べ、その上で「店舗の営業時間外に、オンラインでサービスを提供することなどはできるのでは」と示唆した。

 そのほかには「メタサーチのコンセプトは、日本ではまだまだ新しい」とコメント。昨年7月に同社がダイヤモンド・ビッグ社と共同で実施した調査によれば、回答者の約80%がインターネットでの旅行商品の購入に利便性を感じていると答えたものの、一方では約50%が「選択肢が多すぎて混乱している」と回答したことを説明した上で「旅行者にはメタサーチというオプションに気づいて欲しい」と語った。

 なお、スカイスキャナーは昨年11月に、中国のCtripに買収されたところ。絹田氏は「買収の影響は特になく、スカイスキャナーは独立性を保っている」と主張した。